抄録
個人認証は現在の社会の様々な場面で必要とされており, 常に高い信頼性と利便性が求められている. しかし, 主流であるこれまでの認証方法には, 漏えい, 忘却, 偽造, 粉失といったデメリットが存在する. そこで近年, 新たなシステムとしてバイオメトリクスを用いた個人認証が注目されている. バイオメトリクスによる認証には既に実用化されているものもあり, スキャンニングにより特徴となる画像の取得をおこなっているが, 装置への接触やスキャンニング等により精神的なストレスを受けてしまう. そこで, 本研究では, これらのストレスを受けずに, 掌をかざすだけで判別できるような簡易個人認証を目的としている.