抄録
会話シーンにおいて,しぐさは重要な情報である.これを一般に非言語情報と呼ぶ.肯定や断定時の「頷く」,否定や疑問時の「傾げる」といったように顔の動きは非言語情報が多く現れる部位の一つである.動画像中の顔の特徴点の2次元座標と,3次元フェイスモデル上の3次元座標間の透視n点問題を解くことにより,X,Y,Z軸方向における回転量と並進量が求められる.我々はこの6次元パラメータを1フレームあたりの特徴量として用い,対話シーンに対してこれらの特徴量を求める実験を行った.この実験により,提案手法を用いて非言語情報から一定の特徴が検出できたことを示す.