主催: 画像電子学会
住宅情報誌に掲載されている貸し部屋の2次元図面から,3次元CG表現を行う手法について検討した.既に2次元間取り図からの3次元化に関する研究は存在するが,CADや方眼紙を用いた正確な図面を基にしたものが多く,寸法が未知の手書き図面を基にした研究はあまり存在しない.そこで本稿では,寸法が未知である貸し部屋の間取り図から,部屋の仕切りなどの情報だけでなく,部屋の種類や広さの情報を文字認識技術により判別し,CGを用いて3次元化した.貸し部屋の間取り図を3次元化することにより,部屋の間取りが良く理解でき,新たな部屋探しに有効であることが判った.