画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第295回研究会講演予稿
セッションID: 20-02-08
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絵画印象評価時における視線推移パターンの 隠れマルコフモデルによる分析
*大上 俊作田 由衣子平原 誠赤松 茂
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
本研究では,時系列データを扱う機械学習手法である隠れマルコフモデル(HMM)によって視線動作を モデリングすることで,絵画鑑賞時における視線動作と絵画に対する印象評価との間に何らかの関係があるか探る ことを目的とした.刺激とする絵画に浮世絵,葛飾北斎「富嶽三十六景」を使用し,その中から新奇性の高い絵図 を選定した.絵画印象評定時の視線動作を計測し,その計測データを時系列データとみなして HMM による分析を 行った.この結果,ポジティブな印象評価をする視線動作は,様々な領域を時間をかけて観察する局所的な視線動 作をし,一方でネガティブな印象評価をする視線動作は,短時間で広範囲を観察する大局的な視線動作をする可能 性が示された.
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© 2021 一般社団法人 画像電子学会
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