抄録
「音楽ゲーム」とは,自動的に再生される音楽のリズムに合わせ,プレイヤーが特定の操作を行うことで得点を得て,設定された点数の獲得を目指すようなゲームである.音楽ゲームの譜面データを生成するには多くの手間がかかるため,自動化のために様々な研究が行われている.本稿では,単一の WAV 形式音声ファイルを入力とし,音源分離やテンポグラムの変化点検出を用いることで,音楽ゲーム用譜面データを自動生成する.その際,テンポグラムの分割数によって,ゲーム体験として表れる影響を評価する.今回の評価実験では,テンポグラムの分割数が与える影響を捉えることはできなかったが,実験方法の改善策を得られた.今後,実験を重ねることで,新たな発見が見つかる可能性がある.