風工学研究論文集
Online ISSN : 2435-5429
Print ISSN : 2435-4384
ローテーションフロー風車のトルク特性を用いた揚水実証実験
志田 崇久保田 健桐原 慎二本田 明弘
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 26 巻 p. 67-75

詳細
抄録

弘前大学によって開発された抗力型垂直軸風車“ローテーションフロー風車”を海草種苗生産における海水揚水動力として検討している。沿岸部における揚水システムを実用化するため、市販のポンプを選定しその特性を測定してから実際に使用する風車を風洞にて評価し、揚水システムを設計してから青森県外ヶ浜町平舘漁港(石崎地区)に設置した。自然風において風車が回転揚水している時の風速、回転数、トルクを確認し、風洞での性能、揚水システム設計と同様の結果を得られたが、実証中ポンプ内に空気が流入することによる揚水量の低下が認められ。今後,ポンプを海水中に水没させるなど,空気の流入を阻止する工夫が必要と考えられた。

著者関連情報
© 2020 風工学シンポジウム運営委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top