X線分析の進歩
Online ISSN : 2758-3651
Print ISSN : 0911-7806
原著論文
エネルギー分散方式と単色X線励起の組合せによる軟X線領域の高感度化
村岡 弘一宇高 忠
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2012 年 43 巻 p. 459-464

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抄録

近年,エネルギー分散方式を用いた微量分析は,多く報告されている.本研究では,軟X線の高感度分析を目的として,励起源と検出器窓の改善を行った.励起源には,分光結晶により単色化したW-Mα1線を用いて,X線管からのバックグランドの低減を図った.また,検出器窓材には,一般的に使用されているベリリウムから高分子(AP3.3)に変更したことで,軟X線の吸収を抑えることに成功した.

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© 2012 公益社団法人日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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