X線分析の進歩
Online ISSN : 2758-3651
Print ISSN : 0911-7806
解説・総説
3Dプリンタによる分光器の試作
田中 亮平森崎 聡志山下 大輔山本 大地堤 麻央杉野 智裕河合 潤
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キーワード: 3Dプリンタ, 分光器, 小型化
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2018 年 49 巻 p. 53-61

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抄録

3次元(3D)プリンタ製の部品を組み合わせて種々のX線分光器を試作し,全反射蛍光X線・偏光蛍光X線測定を行った.3Dプリンタで使用される入力データは,機械加工で使用されるものと同形式であり,機械加工用のデータをそのまま用いることができる.3Dプリンタ製の樹脂部品を用いることで,合金製の部品から発生する妨害ピークを低減できた.3Dプリンタを従来の機械加工と組み合わせることにより精度・感度を保ちながら,軽量な小型分光器を簡便に製作することが可能となった.

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© 2018 公益社団法人日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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