2022 年 53 巻 p. 119-126
2000円弱と手に入れやすいWebカメラを用いてX線を撮影することを試みた.Webカメラを用いて撮影するプログラムとデータを集計するプログラムを作成し,可視光を遮蔽したWebカメラのCMOSセンサーへX線を当てるとフォトン1つが直径数ピクセルの白い点として写ることがわかった.針金でできたクリップでX線の一部を遮蔽することで影を生じさせ,クリップの位置と影の形状の関係からX線管の位置や焦点サイズを計算で求めることで撮影されたフォトンの光源がX線管であることを確かめた.また,フォトンによるイベントをその影響したピクセルの数ごとにカウントすることで,フォトン1つにつきおよそ5ピクセル四方程度の空間分解能を持っていると計算した.