山梨英和大学紀要
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私設心理相談室の現状とその展望
窪内 節子
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2023 年 21 巻 p. 17-26

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抄録
臨床心理士資格取得者の増加により、臨床心理士の私設心理相談室の増加が予想される。その際に、臨床心理士の仕事は、医療だけでなく、教育、産業、司法、福祉など人間社会全体に関わる仕事として対象領域を広げることが重要と思われる。その実践する場として、まず筆者が運営する私設心理相談室の成り立ちやしつらえ等を紹介した。次に、実践例として、命の維持の選択に関する事例と、犯罪的家庭内騒動の事例の概要を示した。さらに、このような私設心理相談室を運営していくには、経済的基盤確保のためのNPO法人格の取得や、臨床心理士の質向上のための機関創設の必要性とSNSを利用した広報に参入する必要があることを示唆した。
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© 2023 山梨英和大学
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