山口医学
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症例報告
先天性脾静脈-左腎静脈シャントによる高アンモニア血症に開腹下シャント閉鎖術を施行した1例
大楽 耕司河村 大智
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2014 年 63 巻 3 号 p. 207-211

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抄録
患者は67歳女性.脳血管性認知症による幻視,記憶障害,意欲低下の治療中に血中アンモニア値の上昇を認めた.腹部造影CT 検査で脾静脈?左腎静脈シャントを認め,シャントによる高アンモニア血症が原因と考えられた.ラクツロース・分岐鎖アミノ酸製剤の内服では改善しないため,開腹下にシャント閉鎖術を施行した.術後の血中アンモニア値は正常化し意欲低下は改善したが,幻視,記憶障害は改善しなかった.頭部MRI検査の再検でCreutzfeldt-Jakob病が疑われた.先天性脾静脈?左腎静脈シャントによる高アンモニア血症に対しては,シャント血管の結紮・切離のみで良好な結果が得られる可能性がある.
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© 2014 山口大学医学会
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