日本腰痛学会雑誌
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[投稿論文]
経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術197例の臨床検討
伊藤 不二夫中村 周伊藤 全哉
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2009 年 15 巻 1 号 p. 180-189

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抄録

経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術は局麻下での7mm切開の一泊手術であり,3手術法手順と適応について検討する.2007.4月以降2008.3月末で197例.男136例,女61例,平均48.8歳であった.L2/3~L5/S1;経椎間孔法112例,High iliac crestのL5/S1;経椎弓間法64例,外側ヘルニア;椎間孔外法21例を行った.移動上下各1.0 cm以上,不安定性存在,外側陥凹狭窄3mm以下,分離部骨増殖などは除外した.JOA scoreは術前(N=197)11.1,1 M後20.5,3 M後22.2,6 M後22.0,臀部下肢痛VASは術前7.2,1 M後2.1,3M後1.6,6 M後1.5と改善した.再手術は16名(8%)になされた.レベル誤認1例,出血による視野不明1例,血圧低下1例,疼痛強度のため全麻への変更2例,取り残し4例,再脱出4例(2%),術後発生の神経癒着3例であった.

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© 2009 日本腰痛学会
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