日本腰痛研究会雑誌
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腰痛の診断におけるPain drawingの有用性
小島 洋花井 謙次荻久保 修大角 淳一林 良美
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1999 年 5 巻 1 号 p. 25-30

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抄録
腰痛の診断は画像技術の進歩により急速の進歩をとげた.しかし原因の判然としない腰痛は依然として多い.われわれは, 1997年12月以来, MRI所見を確証するためMooneyとRobertsonのシステムに従った腰痛患者のPain drawingを行ってきた.目的: Pain drawingによって病状の予想が可能であるかを明らかにする.方法: 腰痛患者にPain drawingを記入させそれをscore sheetを用い採点し, その点数におけるPain drawingのMRI画像との一致を検討する.結果: scoreの低いものにおいてPain drawingはMRI画像とよく一致した.考察: Pain drawingは非常に簡便で疼痛のスクリーニングとして有用であり, ある程度は病状の予想が可能であると思われた.
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