日本養豚研究会誌
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ランドレースの椎骨長に関する検討
椎葉 純一宮嶋 松一河野 建夫稲垣 二郎
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1981 年 18 巻 3 号 p. 167-172

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抄録

ランドレースの椎骨長について, 12頭の父と92頭の母その産子389頭のデータを用いて分析したところ, 次のような結果を得た。
1 第2頸椎から最後の推骨までの変化は, 図1及び図2のとおりである。椎骨数タイプによる変化は, いずれも同じような傾向を示している。
2 第2頸椎から第12椎骨まで椎骨数タイプ間における椎骨長の差は有意でなかったが, 第13椎骨から第20椎骨において椎骨数21型が長くなる傾向にあった。
3 各椎骨長はと体長や背腰長IIと正の相関を示したが, 各椎骨長と背脂肪の間には低い負の相関があった。
4 各椎骨長間の表型及び遺伝相関は同一傾向にあった。遺伝相関は表型相関と同一符号であったが, 表型相関よりも絶対値は大きかった。
5 各椎骨長について両親成分から推定した遺伝率は, 第2頸椎を除けば, 0.3~0.7の範囲にあった。これらの遺伝率はと体長や背腰長IIの遺伝率と近似した値であった。

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