日本養豚研究会誌
Online ISSN : 2186-2567
Print ISSN : 0388-8460
ISSN-L : 0388-8460
哺乳子豚の下痢発生に及ぼす豚舎外の気温較差と生後日令の影響について
松本 迪夫白井 末吉篠原 信重
著者情報
ジャーナル フリー

1970 年 7 巻 3 号 p. 131-135

詳細
抄録

哺乳子豚の下痢発生の誘因と考えられるものには多数の要因があるが, 当場の飼養管理条件の下で哺乳子豚の下痢発生の直接の誘因になる可能性のあるものとして, 豚舎外の気温較差と生後日令とが考えられたので, 哺乳子豚の下痢発生におよぼす豚舎外の気温較差と生後日令の影響について調査分析した。
その結果, 1) 豚舎外の気温較差が大きければ, 生後日令1~10日の哺乳子豚に下痢を誘発する可能性はあるが, 生後日令11日以上の哺乳子豚に下痢を誘発する可能性は少ないことが明らかとなった。
2) 生後日令は豚舎外の気温較差以上に哺乳子豚の下痢発生と密接な関連性があり, 生後日令の経過とともに下痢発生は増加するが, 3~4日の周期性をもって増減することが明らかとなった。

著者関連情報
© 日本養豚学会
前の記事 次の記事
feedback
Top