日本養豚学会誌
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PCR法によるブタのSRY保存領域の検出
斉藤 英文戸津川 清
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1993 年 30 巻 2 号 p. 125-127

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抄録

SINCLAIR ら (1990) が報告したY染色体特異的塩基配列SRYを用い, PCR (Polymerase Chain Reaction) 法によるブタ胚の性判別を行なう上で必要な知見を得るために, ブタの白血球由来DNAを用いて以下の実験を行なった。PCRにはヒト, マウスおよびウサギのSRY保存領域を基に合成した20mer (5′-GTCAAGCGACCCATGAACGC-3′) と22mer (5′-CTGTGCCTCCTGGAAGAATGGC-3′) のオリゴヌクレオチドをセンスおよびアンチセンスプライマーとして用い, 94℃1.5分, 60℃2.0分, 72℃1.5分を1サイクルとし, 30回の増幅を行なった。その結果, 雄のサンプルにおいてのみ目的のバンド (165bp) が検出され雌のサンプルにおいては検出されなかった。さらに, 増幅回数を30, 40, 50回と増やした結果, 各々5ng, 0.5ng, 5pgのサンプル量でも目的のバンドを検出することができた。

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