赤門マネジメント・レビュー
Online ISSN : 1347-4448
Print ISSN : 1348-5504
ISSN-L : 1347-4448
早期公開論文
早期公開論文の2件中1~2を表示しています
  • 経営学輪講シリーズ「組織ルーチンはどのように創られ、維持され、変化するのか―Howard-Grenville et al. (2016)」第10章
    會澤 綾子
    論文ID: 0240327a
    発行日: 2024/04/10
    [早期公開] 公開日: 2024/04/10
    ジャーナル フリー 早期公開

    本稿は、Howard-Grenville et al. (2016) の第10章「関係的なパワー、人格および組織」を紹介したものである。第10章は、これまでの章とは異なり、組織ルーチン論から離れ、プロセス哲学の視点から、関係的なパワーのもたらす創造性について提言している。本稿では、第10章の概要を紹介したうえで、プロセス哲学の視点と組織ルーチンのプロセス学派の共通点や、プロセス学派の描く世界観の行方について論じる。

  • 経営学輪講シリーズ「組織ルーチンはどのように創られ、維持され、変化するのか―Howard-Grenville et al. (2016)」第8章
    阿部 真美
    論文ID: 0240325a
    発行日: 2024/04/04
    [早期公開] 公開日: 2024/04/04
    ジャーナル フリー 早期公開

    本稿は、Howard-Grenville et al. (2016) の第8章「複雑なイノベーション・プロジェクトにおけるチーミング・ルーチン」を紹介したものである。第8章は、複数のエキスパートが前例のないプロジェクトの成功に向けてともに活動し、革新的な成果を得ることを目指す「複雑なイノベーション」に注目し、その成功要因を検討している。著者らは、アメリカのフロリダ州で行われたノナ湖プロジェクトをとりあげて、プロジェクトが成功に至るまでのプロセスを検討した。すると、同プロジェクトでは、その時々の状況に応じてエキスパート間で行われる調整と協働を意味する「チーミング」が効果的に行われていた。また、その背景には、チーミングを促進させる二つのチーミング・ルーチンと、チーミング・ルーチンを実現する三つのリーダーシップ行動があった。本章からはまた、複雑なイノベーションの文脈では、リーダーがルーチンを意図的につくることや、ルーチンの遂行的側面から直示的側面がつくられることが示唆された。本稿では、第8章の概要を紹介したうえで、改めてルーチン研究への貢献と課題を解説し、今後の発展の可能性を論じる。

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