女性学年報
Online ISSN : 2434-3870
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最新号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 2025 年46 巻 p. 1
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2025 年46 巻 p. 2
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 京城帝国大学産婦人科教授・高楠榮による「体質研究」を事例に
    大室 恵美
    2025 年46 巻 p. 3-25
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
    植民地主義とジェンダーが交差する地点における、植民地における女性たちの研究はいまだに日本のフェミニズム・ジェンダー研究の中心課題とみなされていない。そのような「日本人」中心のフェミニズム・ジェンダー研究を克服しようとする一つの試みとして、本研究では宗主国の医師が現地の女性の身体に介入する手段となった産婦人科学に注目し、京城帝国大学産婦人科教授・高楠榮が1930年代に行った「体質研究」を調査・検討した。高楠は日本人女性の数値を「正常」として朝鮮人女性をそこから「外れた」存在と定義し、その原因を食事という民族的・文化的慣習に求めた。これは朝鮮人が「文化的に劣っ」ているから日本人に「同一化」しても良いという発想の科学的根拠を提供するものである。そしてこれは日本人男性が女性間の民族的序列を科学によって作り出した事例ともいえる。この高楠の研究は朝鮮人女子医学生らによる反論があったものの顧みられることはなく、日本本国の学術界を通した継承、流通がなされた。植民地での研究が本国に回収・集積され、帝国の広がりへと還元される学知の一形態となったのである。
  • ベレック クロエ
    2025 年46 巻 p. 26-45
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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    薙刀は、長い柄の先に反り返った長い刃をもつ武器であり、平安時代中期(900~1050年)に「長刀」と記され、その後室町時代になると「薙刀」の文字が用いられるようになった。薙刀は、平安後期の後三年の役(永保3年[1083年]から寛治元年[1087年])の室町中期まで、僧兵と武士が用いた主要な武器の一つであったが、室町時代後期から安土桃山時代にかけての時期(1467年~1600年)、鉄砲や槍の出現によって、次第に戦場で使用されなくなった。そして、江戸時代になると、薙刀は武家女性が用いる武器とされるようになったが、この変化の開始時期と原因はいまだ不明瞭である。本研究では武士が使用する武器としての長刀の登場と発展を概観したうえで、薙刀などの武器を持つ武家女性の図像などのアーカイブ史料の分析を通じて、武家女性の武芸教育がいかなるものだったのか、さらには大衆文化に登場する薙刀を持つ武家女性の特異性を明らかにすることを目指す。
  • 共学校環境における隠れたカリキュラムの検討に向けた予備的考察
    上野 優希
    2025 年46 巻 p. 46-67
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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     本研究は、日本の学校教育における女男平等の認識と現実のギャップに着目し、女子校を分析することで、共学校の隠れたカリキュラムを理解するための示唆を得ることを目的とする。調査および現地視察の結果、女子校では生徒が安心して自己表現やリーダーシップを発揮できる環境が整備されていることが示された。一方で、共学校でしばしば見過ごされる男子からのからかいや教師の一律的指導態度などの問題は、女子校では排除されていることが明らかになった。また、中等教育段階でのジェンダー規範の強化が、生徒の自己肯定感や主体性の発揮に影響を与えることが示唆された。

     これらの結果は、女子校の「例外的環境」が、共学校における無意識の慣習や前提―すなわち「隠れたカリキュラム」―を照射し、その構造を可視化する上で有効であることを示している。さらに、教育実践におけるジェンダー感受性の再考や、制度的平等を超えた文化的・心理的次元での改善の必要性が示唆される。

  • その現在の日本への示唆
    遠山 日出也
    2025 年46 巻 p. 68-93
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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     中国における売買春/セックスワークに関しては、1990年代後半以降、欧米や中国でさまざまな新たな研究が生まれている。本稿はまず、それらの研究が明らかにした成果を紹介する。具体的には、中華民国期と中華人民共和国初期における売買春廃止政策の帰結、現在の中国におけるセックスワーカーの状態、売買春やその「組織」を取り締まる法律の問題点、セックスワーカーの連帯とささやかな抵抗、男性/トランスジェンダーセックスワーカーの状況などを紹介する。

     これらの研究は、現在の日本にも以下のような点を示唆している。現在のセックスワーク就労の多くは特定の条件下におけるその人の選択の結果なので、売買春やその業者の処罰によっては簡単には減らず、むしろセックスワーカーの状態が悪化する。また、かりにセックスワークをなくしたとしても、必ずしも良い結果にはならない。法律上の文言とは異なる国家の論理を見なければならない。廃止主義は、そのセックスワーカー観にも一面的・抑圧的な面がある。セックスワークとその中での搾取や暴力とを区別し、それらをなくしていく活動が必要であるが、売買春処罰はそれを妨げる。セックスワーカーに対する抑圧と他の労働者や女性に対する抑圧とは関連しているので、一方への抑圧が強化されれば、もう一方への抑圧も強まる。国際的な「人身売買反対」運動の一部にある、売買春をすべて「人身売買」として捉える潮流の活動には、問題がある。また、買春者については、その具体的行動に関する研究や働きかけも必要である。そして、セックスワーク問題に関しても、インターセクショナルな視点が必要である。

  • Malika Zekhni, “Invisible Bodies: Civilising Mission, Sexuality, and Prostitution in fin de siècle Russian Turkestan”, Cultural and Social History, 19(2), 2022, pp.141–159.
    佐野 元昭‐昭代
    2025 年46 巻 p. 94-103
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 書評 山口智美・斉藤正美『宗教右派とフェミニズム』(青弓社、2023年)
    牧野 良成
    2025 年46 巻 p. 104-116
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2025 年46 巻 p. 117
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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  • 『女性学年報』第46号編集委員会
    2025 年46 巻 p. 118-121
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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  • 2025 年46 巻 p. 122-123
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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  • 2024年12月~2025年11月
    2025 年46 巻 p. 124-125
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2025 年46 巻 p. 126
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2025 年46 巻 p. 127-128
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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  • 『女性学年報』第46号編集委員会
    2025 年46 巻 p. 129
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2025 年46 巻 p. 130
    発行日: 2025/12/20
    公開日: 2025/12/19
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