コンテンツ教育学会誌
Online ISSN : 2434-4370
Print ISSN : 2434-2734
2 巻
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採録論文
  • 檀 裕也, 和田 武
    2018 年 2 巻 p. 12-24
    発行日: 2018/03/12
    公開日: 2022/02/28
    ジャーナル フリー

     松山大学経営学部情報コースで開講されている講義とゼミで取り組んだゲーム開発や映像制作,Webデザインといったコンテンツ教育における主体的・対話的で深い学びを実現する能動的な学修(アクティブ・ラーニング)の事例を紹介する.講義で基礎知識を学び,ゼミによる演習でスキルを向上させるといった従来の枠組みから発展させ,プロジェクト形式でデジタルコンテンツ作品の制作に取り組むゼミにおける活動に必要な知識が講義科目で得られるように連携した新しい教育方法の有効性を示す.従来の教育カリキュラムに2013年度から段階的に取り入れたコンテンツ教育の成果として,卒業論文に至るまでの学びの深化と“外部からの刺激”による学生の自律的な学修行動について有効な場面があった.CG-ARTS検定による第三者評価を含む教育の効果と検証について振り返るとともに,単なるデジタルコンテンツの制作に終始しない今後の課題について,学術研究への貢献という観点から共有したい.

翻訳論文
  • 山口 豪
    2018 年 2 巻 p. 26-47
    発行日: 2018/03/12
    公開日: 2022/02/28
    ジャーナル フリー

     本稿は,英国におけるアート&デザイン分野の質保証の枠組みの理解に資するよう,QAA(The Quality Assurance Agency for Higher Education(高等教育質保証機構))によるSubject Benchmark Statement, Art and Design, February 2017(分野別参照基準 アート&デザイン 2017年2月)を邦文に仮訳したものである.

     本稿の構成は,大要、次のようになっている.1で,この分野の質保証をわが国で今後推進する必要性とこの基準の邦文仮訳を行った理由を述べた後、先行研究のレビューを行い、2~3で、この基準の概要と特徴について触れる.そして、4で、この基準全体の邦文仮訳を行った後,5で、日英の学士課程教育の構造上の違いを踏まえ,英国の枠組みをわが国に導入する際に考慮すべき諸問題について考察する.最後に,6で、芸術学およびデザイン学の分野別質保証を今後わが国で推進していく上での残された課題を3点指摘する.

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