60歳男性.18歳から32年間メタンフェタミン(methamphetamine,以下MAと略記)を使用した.50歳頃に右上肢の静止時振戦が出現したが,約10年間は軽微な進行に留まった.59歳より症状が増悪し歩行障害が出現,約6ヶ月間で体動困難となった.Dopamine transporter single-photon emission computed tomography(DAT-SPECT)では両側線条体への集積低下を,metaiodobenzylguanidine(MIBG)心筋シンチグラフィーではH/M比の低下を認めた.レボドパ製剤で症状は著明に改善した.MAはαシヌクレインの異常凝集を介したドパミン神経障害を惹起し得ると報告されており,本例の発症にはMAの長期使用が関与した可能性が考えられた.
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