理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
選択された号の論文の273件中151~200を表示しています
OS19 金融工学最近の話題
  • 田中 泰明, 中西 孝雄
    セッションID: 2D19
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    バリアンスガンマ過程を駆動雑音とする企業資産の時間変動モデルに基づいて,CDS (Credit Default Swap)の均衡価格に対する基本定式化をまず与える。次に,確率測度変換法に基づいて,企業のデフォルト確率を高精度で数値評価するための高速モンテカルロスキームを構築し,そのスキームを利用したシミュレーション的アプローチにより,CDSの均衡価格を数値的に評価する手法を新たに提案する。
  • 田中 泰明, 小山 昴佑
    セッションID: 2D20
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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     本研究では、確率制御理論を用いて、保険会社が再保険契約により自らのリスクを 移転し得るという条件下で、その資産のある種の期待効用値を最大化するための最適戦略を導出する。 保険会社は、再保険によるリスク補填率を動的に制御し得る想定のもと、 資産戦略の最適性の必要十分条件を与えるHamilton-Jacobi-Bellman(HJB)方程式を導出する。ただし,多くの先行研究とは異なり,保険会社の資産の時間変動は,複合Poisson過程が駆動する確率モデルで記述されるものとする。最後に,HJB方程式を数値的に解くことで、最適戦略を導出する。
  • 遠藤 操
    セッションID: 2D21
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    近年の地球温暖化対策の重要性の高まりを受けて,温室効果ガスの削減はエネルギーおよび環境の分野で重要な課題となっている。欧州においてはすでに温室効果ガス排出権が市場で取引されており,最大需要家である電力会社は排出権の市場価格,燃料の市場価格,卸電力の市場価格の変化に応じて,最も経済的な燃料での発電,または排出権,卸電力の売買を行っている。本研究では,排出権,卸電力,燃料の価格変動の特徴および因果関係をみるため,その特徴を表現できる確率過程を用いて価格変動分析を行う.具体的には,欧州の事例を対象にして,昨年からの燃料価格の高騰急落が,排出権価格,卸電力価格へどのような影響を与えたかを検証する.
OS16-1 微視塑性力学モデルの進展
OS16-2 微視塑性力学モデルの進展
OS16-3 微視塑性力学モデルの進展
  • フェデリコ サルヴァトーレ
    セッションID: 2E11
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    Based on the volumetric-distortional decomposition of the deformation, a hyperelastic material is said to be fully decoupled if its strain energy potential is expressed as the sum of a term depending solely on the volumetric deformation and a term depending solely on the distortional deformation. This work aims at showing the consequences of the decoupling conditions in linear elasticity, in terms of the relationship with the linear elasticity tensor. The results show that, except for the case of isotropy, a material model based on a fully decoupled potential is in general not consistent with the linear theory, as some components of the linear elasticity tensor do not have a corresponding term in the non-linear potential. On the other hand, by applying the developed theory to the particular case of a decoupled potential, one obtains the conditions under which a purely hydrostatic stress causes a purely volumetric deformation. The latter conditions are also obtained in a straightforward way, by means of fourth-order tensor algebra.
  • 今谷 勝次, 田邨 典生
    セッションID: 2E12
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    乱雑な幾何学的配置を持った多孔質体であるアルミニウム発泡金属アルポラスについて,引張り変形および圧縮変形挙動を解析的かつ実験的に検討した.圧縮変形では逐次座屈が進行し,一方,引張り変形では局所的なくびれとその伝ぱによって試料は延性をほとんど示さず破損した.このような挙動を数値解析によって再現することで,実際の変形挙動を検討した.また簡単な材料モデルによって,巨視的な応答を記述することを試みた.
  • 佐久間 淳, 渡邉 幹人, 川島 光雄, 阿部 健一郎, 長岐 滋
    セッションID: 2E13
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    低密度多孔質材の高精度な変形解析のためには,多軸応力状態における挙動観察が不可欠であるが,その非線形性による難度の高さから充分な検討がされるには至っていない.本報では,多軸応力状態となる試料を作成した上で,その圧縮変形挙動を観察して三次元解析に必要となる挙動の評価を試みる.また比較対象として,大きな塑性変形を伴う試料も併せて実験し,低密度多孔質材の多軸応力状態における変形挙動の特徴について考察する.またセル構造を有する低密度多孔質材は,高比強度と高エネルギー吸収性を有するが,圧縮過程においては変形に速度依存性がある.特に棚部以降の領域における変形に関しては,超過応力現象を伴う粘塑性挙動が観察できるため,この解析的評価のために多様な速度域での変形を観察する必要がある.そのため本報では,一般的な汎用試験機に加えて,落錘試験機を用いて圧縮変形を観察し,その挙動の定量化を試みる.特に,過応力理論に基づく粘塑性構成モデルによる定式化について試みた結果を報告する.
  • 渡部 修
    セッションID: 2E14
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    本論文は、3次元ボロノイ分割のアルゴリズムと四面体要素の線形要素と2次要素を用いたメッシュ分割のアルゴリズムを提案するものである。弾性率テンソルは面心立方格子と体心立方格子の3パラメーターモデルを用いる。使用する有限要素定式化は、更新型ラグランジュ方であり、選択低減積分法と低減積分法を用いている。数値結果は、使用した有限要素の影響を調べた後、平均値周りの応力変動について、異方性パラメータAを用いて検討する。また、高温での非弾性解析を実施し、応力変動の統計的変化を検討する。
OS20 生体物理的属性の分布測定法の開発と実際
OS9-1 風応答・風環境の予測・制御
  • 具 忠謨, 植松 康, 近藤 宏二
    セッションID: 2F01
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    オイルタンク等の薄肉円筒形構造物は面外剛性が低いため,風圧により座屈が発生する危険性が高い。そのため,1970~80年代にかけて円筒形構造の風荷重や座屈性状に関しては多くの研究がなされてきた。 しかし,殆どが一様流中での実験であり,また現在一般的に用いられている設計用風荷重も一様流中で測定された平均風圧分布に基づいて設定されており,その妥当性は必ずしも明確になっていない。そこで,本研究では薄肉円筒形構造物を対象として多点風圧測定と座屈実験を行う。また,FEM解析により座屈特性を明らかにし,それらの成果に基づき設計用風荷重について考察する。
  • 植松 康, 荒勝 文雄, 松本 悟
    セッションID: 2F02
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    HP型独立上屋は駐車場や公園の日よけや雨よけとして広く用いられている。しかし,現状ではHP型独立上屋に作用する風荷重に関する研究は少なく,設計用の風力係数の提案が為されていない。本研究の目的は,系統的な風洞実験によって,HP型独立上屋に作用する風力および空力モーメントの特性を明らかにし,合理的な構造骨組設計用風力係数を提案することである。そこで,本研究では独特なY字型の風力天秤を製作し,屋根全体に作用する揚力および空力モーメントを測定し,構造骨組用風力係数の提案を行った。設計用風力係数は,既往の研究と同様,屋根を風上および風下1/2領域に分割し,各領域で一定値として与えた。
  • 菊池 浩利, 田村 幸雄, 日比 一喜
    セッションID: 2F03
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    建築物の耐風設計に用いる風荷重は,建築物に作用する最大風荷重効果 を考慮する必要がある。筆者らは,風荷重の組合せや最大,最小風力が 発生した瞬間の風圧分布の特性にいて検討を行ってきた。本報では乱れ 強さの異なる気流における最大・最小風力発生時の壁面に作用する風圧 分布とその周辺流れ場の検討を行った。
  • グエン ダン タン, 勝地 弘, 山田 均, 佐々木 栄一, 楠原 栄樹
    セッションID: 2F04
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    長大吊橋の風応答解析に必要となる非定常空気力係数は,風洞実験で計測される関係から,通常,振動数の関数となっている.しかしながら,時刻歴解析を行う際にはこのことが大きな支障となる.そこで,有理関数近似手法を用いて非定常空気力係数を時間領域に変換して解析に用いることがしばしば行われている.これまでに,その適用性に関する研究はなされているが,近似精度が応答に及ぼす影響を検討した例は少ない.本研究では,長大吊橋を対象に非定常空気力係数の有理関数近似における近似精度が風応答に及ぼす影響,特にフラッターの発現予測に及ぼす影響を解析的に検討した.その結果,近似における展開項数の差が有意な差を及ぼすことが判明した.
  • 近藤 典夫
    セッションID: 2F05
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    柱状構造物の一つである角柱に対しては、流体力を受けて渦励振などの振動性状が生じることはよく知られている。本論文では、低スクルートン数の領域において、角柱のインライン振動とクロスフロー振動性状を捉え、その性状を示す。計算では、角柱を1質点2自由度系モデルに設定し、インラインとクロスフローの2方向への振動を許している。流体計算には、空間方向にFEMを適用し、時間方向にはクランク・ニコルソン法を採用する。角柱の振動方程式にはニューマークβ法を採用する。
  • 清水 幹夫, 坂口 剛, 佐藤 順一
    セッションID: 2F06
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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     近年,風力発電導入の機運が高まっている.また,風車の挙動予測に用いられる,種々の設計用解析コードが存在する.しかしながら,これらの多くは設計計算の効率化を目的として,モード重畳法を採用することにより,解析可能な構造系の自由度が制限されている.本研究では,自由度を制限することなく動的応答解析を行い得ることを主目的として,風車の非線形有限要素解析コードを開発した.このコードは,直接積分法を採用し,有限回転および幾何学的非線形性を考慮することにより,ロータの回転運動の模擬を可能としている.本文には,コードの機能の概要およびその検証計算結果を示した.開発コードによる計算結果は,既往の風車設計コード「FAST」の結果と概ね一致した.
OS9-2 風応答・風環境の予測・制御
GS10-1 土木・建築構造解析
GS10-2 土木・建築構造解析
  • ピパットポンサー ティラポン, ヘン ソクビル, 太田 秀樹, 飯塚 敦
    セッションID: 2F17
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    Statics of a sand heap under gravity associates to stress indeterminacy. The additional relationship is usually given by constitutive relations. Thus, radial stress field function satisfying plane equilibrium, constitutive relation and stress initial-boundary condition can provide a basic solution. Since stress distribution in sand heap is also depended on stress history during formation, therefore it is difficult to specify the constitutive relation which can characterize this complicated problem. The recent researches has linked arching criterion to describe a local constitutive relation and successfully captured a phenomenon of vertical pressure dip. However, a clear degree of arching effect to a stress distribution beneath the base of the heap has not been clarified. This study investigated the influence of arch shapes formed in sand heap and found particular patterns which are acceptably agreed with the experimental data. Therefore, arch formed during formation could be considered as stress memories of sand heap.
  • 小林 俊一, 西藤 潤, 柳本 佳楠子
    セッションID: 2F18
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    十分に剛な構造物の基礎の支持力問題や剛な擁壁の土圧問題などを極限解析法で解く場合は、境界で非斉次の変位速度境界条件を与える載荷をモデル化できる。本論文では、このような変位速度境界条件を課した極限解析法の数値解析法について議論する。著者らはすでに載荷を応力境界条件によって記述する極限解析法について、主双対内点法に基づく混合型の剛塑性有限要素法を提案しているが、同様の手法を非斉次変位速度境界条件が与えられる剛塑性境界値に適用し、その有効性を確認する。例題として、自重を考慮したC,φ地盤上の浅い剛な基礎の支持力問題を取り上げ、地盤材料のパラメータと支持力係数NγとNcの関係 を調べ、提案手法の有効性を検証する。
  • 若竹 亮, 鄭 慈恵, 京谷 孝
    セッションID: 2F19
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
    会議録・要旨集 フリー
    マルチスケール解析を用いてミクロ構造に対する極限解析を行い,岩盤の巨視的強度を評価する数値解析手法を提案する.岩盤中に分布する不連続面は岩盤の代表要素(ユニットセル)に含まれる微視構造としてミクロスケールの問題において扱う.その際,不連続面は閉合によって剛性が非線形に上昇する連続体弱層として扱う.岩盤内部のある点の破壊とは,その点における微視構造の崩壊であると考えることができる.すると,その崩壊を引き起こす平均応力はユニットセルに対する極限解析によって評価することができる.その極限解析には大容量かつ高速計算が可能な主双対剛塑性有限要素解析を用いた.検証例題を解析した結果,良好な結果を得ることができ,提案手法の実岩盤への適用可能性を確信した.
OS14-1 連続体に対する非線形数値解析の新展開
OS14-2 連続体に対する非線形数値解析の新展開
OS14-3 連続体に対する非線形数値解析の新展開
  • 田中 真人
    セッションID: 2G08
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
    会議録・要旨集 フリー
    本発表では,大ひずみ領域まで考慮した超弾性シェル要素の定式化とその応用解析例を中心に報告を行う.本報告では超弾性体モデルとしてOgden 体や異方性超弾性体を使用し,材料非線形性・幾何学的非線形性が顕著にみられるような非線形薄肉構造解析を実施する.超弾性シェル要素を実装するにあたり,シェルの板厚の更新を考慮せねばならないが,本報告では,ひずみ仮定法を用いて板厚方向に独立なひずみ場を仮定し,板厚の変化を陰的に計算する.また,異方性超弾性体モデルでは,多凸性ひずみエネルギー関数を用いて,数値解法の安定性をみる.いくつかの応用解析例を通じて,本超弾性シェル要素の有用性・実用性について検討する.
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