理論応用力学講演会 講演論文集
第58回理論応用力学講演会
選択された号の論文の273件中251~273を表示しています
OS18-1 自己相互作用流体の物理現象と数学解析
OS18-2 自己相互作用流体の物理現象と数学解析
OS7-1 複雑流体のレオロジー
OS7-2 複雑流体のレオロジー
OS7-3 複雑流体のレオロジー
  • 高橋 勉, 青山 祐二, 白樫 正高
    セッションID: 3H09
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    ひも状ミセルを形成するCTAB/NaSal水溶液はせん断流動により構造変化が発生し,粘度が急増する現象が知られている.この現象の発生に関して,溶液のモル濃度比を一定に保ち濃度を増加させると溶液の緩和時間が短くなるとともに所定のせん断流動を加えても構造変化の発生が抑制されることが見いだされた.温度を増加させると緩和時間が短くなり,濃度増加により構造を抑制した場合と同程度の値とすることができるが,その場合でも構造変化は発生する.これより構造変化の発生にはミセルの体積濃度に閾値があり,緩和時間は直接的には関係しないことがわかった.
  • 小林 幹佳, 阿部 勉, 牛米 慶太, 細田 貴之
    セッションID: 3H10
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    コロイド分散系の流動特性や分離特性を高度に制御するためには,コロイド粒子の凝集分散挙動を理解することが重要となる。自然水中では,腐植酸や多糖類などの天然の高分子電解質が系の安定性や流動特性に影響を与えている。本研究では,多糖類の代表であるアルギン酸がシリカ粒子の凝集に与える影響を,動的光散乱法を用いた凝集実験により検討した。その結果,共存する塩がカルシウムの場合には凝集が促進され,カリウムの場合には凝集が抑制されることが分かった。前者はアルギン酸がカルシウムと反応して形成するゲルがシリカ粒子間を架橋して凝集を促進し,後者は立体安定効果が作用して粒子が安定化したためだと考えられる。
  • 四方 俊幸
    セッションID: 3H11
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    水素結合型有機ゲルの非線形粘弾性挙動を測定し、有機ゲル中に生成している超分子ポリマーの構造とダイナミックスを考察した。
  • 關谷 智光, 浦山 健治, 瀧川 敏算, 鶴田 学, 三塚 雅彦
    セッションID: 3H12
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    両親媒性高分子溶液の動的粘弾性と定常流動挙動を調べた.良溶媒中では通常の高分子溶液と同じ挙動がみられたが,水中では系は過渡的網目構造を形成することがわかった.水溶液の定常流動曲線にはシェアーシックニングとシェアーシニングが現れた.また,定常流印加前後の動的粘弾性曲線を比較すると,定常流を加えることにより,損失弾性率の角周波数依存性曲線は長時間側にシフトし強度も上がることがわかった.これらの変化が定常流動曲線のシェアーシックニングとシェアーシニングに密接に関係していることが明らかになった.これらの起源は定常流動の印加に系中のミクロ相分離構造の発達によると思われる.
  • 秋永 剛, 関 眞佐子, 板野 智昭
    セッションID: 3H13
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/22
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    溶質濃度の異なる溶液の間に半透膜をおくと、浸透圧により膜を通過する流体の流れが起こる。この浸透流の流動特性には、膜に開いた穴(流路)の大きさや幾何形状だけでなく、溶質や流路の表面電荷が重要であることが知られている。本研究では、半透膜として微小血管壁の内腔側に存在する糖鎖層を想定し、糖鎖層を介する浸透流において溶質や糖鎖層の帯電の影響を調べた。糖鎖層を規則的に並べた円柱群でモデル化し、表面電荷の影響を考慮して浸透流の解析を行った。その結果、溶質と糖鎖層が同符号で帯電しているとき、デバイ長が比較的小さいときでも浸透流が大きく促進されることが分かった。
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