環境心理学研究
Online ISSN : 2189-1427
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原著
  • 社会学,環境心理学,健康環境研究の系譜
    羽生 和紀, 本山 友衣, 島田 貴仁
    2021 年 9 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/06
    ジャーナル オープンアクセス

    本論文は系統的社会観察に関するレビューである。まずReissによって定式化された,社会学における系統的社会観察について紹介し,方法論的問題点と利点および限界について概観する。続いて環境心理学における系統的社会観察について,社会学における系統的社会観察と対比しながら議論する。この議論を受け,系統的社会観察がその有効性の認識にもかかわらず,実施のための負担が大きいため,2000年頃までは採用する研究は社会学や環境心理学の一部に限定されてきたことを指摘する。次に近年,健康環境研究において,活発な活動を可能にし,促す生活環境の重要性の認識の高まりから,生活環境を測定するために系統的観察の使用が拡大していること,さらに,既存の景観画像の利用可能性拡大と機械学習の発展が,自動処理としての系統的社会観察の実行可能性を広げていることを紹介する。最後に,そうした状況における,環境心理学者・社会科学者の果たすべき役割について考察する。

  • 3つの大規模調査のデータセットを用いて
    吉野 伸哉, 小塩 真司
    2021 年 9 巻 1 号 p. 19-33
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/06
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究の目的は日本におけるパーソナリティの地域差をBig Five尺度を用いて検討することである。3つの大規模調査のデータセット (調査1: 4,469名,調査2: 5,619名,調査3: 4,330名) を用いて二次分析をおこなった。各Big Fiveパーソナリティにおける局所的な集積を日本地図上にマッピングし,さらに3つのデータセットを通して高い,あるいは低い傾向にある都道府県を確認したところ,結果は次のようになった。外向性は首都圏や沖縄県で高く,中国地方で低い傾向にあった。協調性は九州東部や沖縄県で高く,北陸地方で低い傾向にあった。勤勉性は東北地方で低い傾向にあった。神経症傾向は東北地方や中国地方で高く,沖縄県で低い傾向にあった。開放性は九州北部で高い傾向にあった。首都圏や沖縄県,北海道における傾向はおおむね仮説と一貫していた。また特徴の見られた地域や日本におけるパーソナリティ特性の地域差について考察をおこなった。

大会ワークショップ報告
発表要旨
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