日本看護評価学会誌
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1 巻, 1 号
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巻頭言
原著
  • ―バーンアウトスコアを指標として―
    浦中 桂一, 水野 正之, 小澤 三枝子
    2011 年 1 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル フリー
     男性看護師の複数配置の効果について,バーンアウトスコアを指標として評価することを目的に,無記名自記式の質問紙調査を実施した.国内800床以上の46施設に勤務する男性看護師1,361人に調査票を配布し,回収数は654(回収率48.1%)であった.このうち,病棟に勤務する男性看護師417人を対象に分析を行い,男性看護師の配置状況とバーンアウト3下位尺度スコアとの関連を検討した.独立変数に精神科病棟か否か,勤務体制,配属希望,年齢,臨床経験年数,扶養家族の有無,職種,看護職以外の職業経験の有無を含めた多重ロジスティック回帰分析の結果,男性看護師の複数配置と情緒的消耗感スコア,脱人格化スコア,個人的達成感の低下スコアとの間に有意な関連は見られなかった.男性看護師の複数配置の効果は,バーンアウトの側面からは認められなかった.800床以上の施設における調査であるため,本研究結果の一般化には慎重を要する.
  • 石井 敦子, 上野 早苗, 金子 八重子, 菅田 勝也
    2011 年 1 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル フリー
    目的:病棟単位の集団としてみた看護師の仕事実感と離職率の関係を明らかにする.
    方法:約500床の急性期病院の13病棟で2007,2009,2010年度に,看護師を対象に5領域37次元の仕事実感調査を行い,年度別に仕事実感変数と離職率の相関係数を算出した.
    結果:病院全体の離職率は,看護職員配置基準7対1入院基本料を取得した2007年度が0.225で,2009年度は0.124,2010年度は0.144だった.病棟単位の離職率は,2007年度,37次元中14の仕事実感変数との間で有意な負の相関が認められ(p<.05),「組織風土」領域の権限の均衡と情報共有,「キャリアアイデンティティ」領域の自己決定感と組織影響感との相関が比較的強かった(p<.01).他の年度ではそのような強い相関は認められなかった.
    結論:離職率が高い年は,病棟単位の看護師の仕事実感と離職率の間に負の相関関係がより強く表れ,特に組織風土とキャリアアイデンティティの影響が大きいと推察された.
第1回日本看護評価学会学術集会
基調講演
教育講演
シンポジウムI
クリニカル・インディケータをつかう
シンポジウムII
感染対策のアウトカムを評価する
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