日本循環器病予防学会誌
Online ISSN : 2759-5323
Print ISSN : 1346-6267
38 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 2003 年38 巻2 号 p. 72-98
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • 田中 景子, 三宅 〓博
    2003 年38 巻2 号 p. 101-104
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    脳血管疾患ならびに冠動脈疾患死亡率と水道水硬度には負の関連が報告されている。今回の生態学的研究では、大阪府において水道水の硬度と脳血管疾患死亡率との関連を調査した。各市町村における脳血管死亡率と水道水硬度の情報については公的文書より得た。各市町村における社会経済要因ならびにヘルスケア要因を補正するため、多重ロジステック回帰分析を用いた。今回の研究では、水道水硬度と脳血管死亡率との関連を実証することはできなかったが、女性においては、有意な負の量一反応関係を認めた。一方、男性では、 76.0mg/L以上の硬度と脳血管死亡率との問に有意な正の関連があった。しかしながら、男女間に有意な差は認められなかった。今回の研究では、水道水硬度が脳卒中死亡に予防的であるという根拠を得ることはできなかった。
  • 佐々木 敏
    2003 年38 巻2 号 p. 105-117
    発行日: 2003/04/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    ヒトを対象として栄養素・非栄養素成分と循環器疾患との関連を検討した研究における最近10年間の動向について、心筋梗塞と脳卒中の発症または死亡をエンドポイントとしたコホート研究と、血圧値と血清 (血漿) コレステロール値の変化を評価指標とした介入研究を対象に、系統的レビューを行った。後者についてはメタ・アナリシスと系統的レビューのみを収集対象とした。1993年から2001年のあいだに学術誌に掲載された原著論文についてPubMedを用いて系統的に収集した。検討された論文数はコホート研究では心筋梗塞・脳卒中がそれぞれ76件および36件であり、介入研究では血圧と血清 (血漿) コレステロールに関する報告がそれぞれ8件および14件であった。コホート研究では、 (1) 栄養素を量として把握した研究が大半を占めること、 (2) 抗酸化栄養素・ホモシステイン関連栄養素に関する研究の増加、 (3) 機能を詳細に限定した栄養素を扱った研究の増加、 (4) 妥当性の検討がなされた調査法の使川、エネルギハ調整済み摂取量の利用など高度な栄養疫学的調査・解析技術を用いた研究が大半を占めていること、があげられた。介入研究では、 (1) ランダム化割付比較試験 (randomized controlled trial : RCT) が数多く実施されていること、 (2) 動物研究で示唆された栄養素・非栄養素成分の効果を介入研究で検討する試みも数多く行われていること、 (3) ほぼ確立したと考えられる栄養素に関しては、利用面における可能性や問題点を検討する研究に移行しつつあること、があげられた。しかしながら、日本やアジア諸国からの報告は乏しく、今後の報告が待たれる。
  • 2003 年38 巻2 号 p. 119
    発行日: 2003年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
feedback
Top