目的:本研究は,都内中規模都市の公立発達支援事業所を利用した方の初診面談時の年齢帯ごとの相談内容(主訴)の特徴を明らかにし,専門職に求められる知識に違いがあるかを明らかにすることを目的とした。
方法:東京都内の中規模都市の公立発達支援事業所にて,過去10年間に初診面談を行った1241件を分析した。対象児の月齢,性別,診断名,センター利用の紹介元,初診面談時の主訴を自由記述で調査し,記述内容を質的記述的分析方法にて分類した。対象を1歳半未満群(86名),1歳半〜3歳未満群(510名),3歳以上群(645名)に群分けし,カイ二乗検定,フィッシャーの正確確率検定にて検討した。
結果:初診時の主訴は,13カテゴリーにまとめられ,3群間で有意差があったカテゴリーは,「言語発達」,「保育,就学相談」,「多動,不注意,「日常生活」,「行為の問題」,「療育,育児相談」,「情緒の問題」,「運動発達」,「精神発達」の9つあり,有意差がなかったカテゴリーは,「コミュニケーションの問題」,「摂食の問題」,「感覚の偏り」,「視機能」の4つだった。
結論:児童発達支援に関わる専門職は,自己の職業に関連する専門知識だけでなく,対象児の年代によって相談内容の分布の多いカテゴリーに関する発達過程の知識や対応策を優先的に学ぶ必要性が示唆された。
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