日本母性看護学会誌
Online ISSN : 2434-6187
Print ISSN : 1345-773X
20 巻, 2 号
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原著
  • ~産褥1日目と3日目の行動観察とインタビューからの検討~
    村井 佐知子, 島袋 香子
    2020 年 20 巻 2 号 p. 1-9
    発行日: 2020/03/23
    公開日: 2020/03/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、授乳指導場面における産褥早期の初産の褥婦と看護者の相互作用に看護者がどの様なコミュニケーションスキルを用いているのかを明らかにし、褥婦へのより質の高いケアを検討する事である。褥婦と看護者10組を対象に産褥1日目と3日目の授乳指導における両者の行動観察と看護者のコミュニケーションスキル使用時間を秒単位で測定し、授乳後は両者にケアの受止めを尋ね質的に分析した。その結果、1日目は褥婦と看護者の視線は殆ど交わらず、下を向いて授乳している褥婦に看護者は傍でコミュニケーションスキルを使い分けて授乳技術の指導を実施していたが、このケアを褥婦は肯定的に捉えていた。一方、3日目は褥婦が授乳に慣れて顔を上げコミュニケーションを求める様子を示すが、看護者は技術指導が不要となり、褥婦から目を離す・独言を呟き乳房ケアに集中する行動が増えた。その為、褥婦は期待外れな対応に不満を抱いていることが示された。
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