ファイバブラッググレーテイング (FBG) の水中音響センサとしての動作との関連においてFBGの静圧依存性が解析される。圧力が0から69MPaまで増加する際FBGの透過及び反射スペクトルはその形を保ちつつ短波長側に推移する。ブラッグ反射波長の推移率は約-0.006nm/MPaであるので, 現在有用な測定装置を考えると0.17MPa以上の圧力を検出することが可能である。しかしながら, この感度は我々が興味を持っている140 dB re 1μPa以下の音圧を検出するには低すぎる。したがって現在のところ, レーザ光の波長をFBGの透過又は反射スペクトル曲線の傾斜部分に設定し, FBGの透過光又は反射光の強度変調を利用することがFBGを使った水中音場測定のための唯一実用的な方法であると考えられる。
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