目的:予後1か月以内の終末期がん患者における緩和ケア病棟での人生最期の場を決定する際の家族側の要因を予備調査すること.
方法:2014年6月から9月の間に,緩和ケア病棟を有するF病院のがん看護相談外来でがん看護専門看護師が面接を行った,生命予後が1ヶ月以内の終末期がん患者の家族14名に自記式質問紙による調査を行った.患者の実際の療養の場において,緩和ケア病棟入院群と非入院群に分け家族の介護負担感を測定する尺度(Caregiver Reaction Assessment)を用いて比較検討した.
結果:緩和ケア病棟を9名が選び,1週間以内に入院の経過となった.家族側の「日常生活の影響」は,緩和ケア病棟入院群の方が非入院群よりも有意に高かった(21.0±1.5 vs. 17.6±1.8; ES: 0.56, p=0.002).
考察:予後1か月以内の終末期がん患者が緩和ケア病棟に入院する際,家族の日常生活への影響が大きいことが一つの要因となる可能性が示唆された.
結論:がん患者の看取りの場の選択には家族の介護負担支援の必要が示唆された.
抄録全体を表示