2002年12月に国家戦略として採択された「バイオテクノロジー(BT)戦略大綱」(BT戦略会議提出)と「バイオマス・ニッポン(BN)総合戦略」(閣議決定)によって,原材料としての再生可能資源,即ちバイオマス(BM),更にBM由来資材への関心が急速に高まってきている.今日,BTによる多様なBM由来資材が利用されようとしているが,ここでは樹脂に限定し("バイオマス・プラスチック":BP),BM自体をポリマー鎖骨格とする"天然物系",BM由来モノマーを化学的手法によって重合するタイプ("化学合成系"),及び人為的な環境下のバイオプロセスによって重合するタイプ("バイオ合成系")に整理・分類して,その現状と将来を概観する.
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