宮崎県宮崎市の中心部にある宮崎神宮には植林後約100年経過した照葉人工林等が保全されており,神宮正面参道には神池と呼ばれる池がある.この池はかつて付近の川から水が流れていたが,その水が昭和60年代に途絶え,現在では井戸を掘り水を流している.この神池ではコイを放流しているがその他の動物については,これまで一度も調査が行われたことが無く,生物相の記録がない.
令和5年10月に,池の底面清掃のため池の水を抜いて底にたまったヘドロなどを除去する工事が行われ,この機会に池で生物相の調査を行った.また,非常に人の出入りが多いこの地で,外来生物に注目し,どのような種が移入・定着しているかも調査した.その結果, 数種類の外来生物が確認された.また,スッポン(Pelodiscus japonicus)については,外来性のチュウゴクスッポン(Pelodiscus sinensis)と外見上の区別がつかないことから,DNA分析を依頼した.その結果,ミトコンドリアDNAのハプロタイプがチュウゴクスッポン(Pelodiscus sinensis)のものであることが分かった.
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