農村研究
Online ISSN : 2436-9047
Print ISSN : 0388-8533
2021 巻, 133 号
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研究ノート
  • 野々村 真希, 中兼 芸介, 横田 真明, 亀井 遥菜
    2021 年2021 巻133 号 p. 1-13
    発行日: 2021/09/20
    公開日: 2024/04/23
    ジャーナル フリー

    本稿では大学生へのアンケート調査に基づき,大学生の食品ロス問題についての知識や家庭での食品ロス削減の取り組み実施状況,削減の取り組み実施に関わる要因を検討した。その結果,1)食品ロス問題を知っていると答える人は多いが,食品ロスが地球温暖化の一因であることなどを知る人は少ないこと,2)多くの人が自宅の食品在庫量を考慮した食品購入,冷凍保存の活用,作りすぎの予防,食べ残しの利用を実施していること,3)しかし自宅の生鮮食品の使用期限を十分に把握する人は半分程度にとどまり,冷凍保存はパンや野菜ではあまりしていないこと,4)食品ロス問題の知識はこれらの取り組みの実践を促してはいないこと,5)食べ残しの利用に取り組まない人は取り組む人に比べて,ロス削減の取り組みに対して「やり方がわからない」という意識が強いことが明らかになった。

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