日本近海に生息するアオリイカ3種が頻出する海域と水深は異なる。本研究ではロドプシンの遺伝子配列を決定するとともに最大吸収波長(λmax)を測定し,3種の波長感度を比較した。ロドプシンをコードする領域の塩基長は3種とも1356 bpで452残基のアミノ酸に翻訳された。λmaxはアカイカ,シロイカ,クアイカで496,492,489 nmであり,最も深場に出現する種で長波長であった。一般にλmaxは生息水深が深い種で短波長だが,3種間の約100 mの生息水深差はλmaxに反映されないことが示唆された。
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