瀬戸内海中西部の芸予諸島大島(愛媛県今治市)沖において小型底びき網で漁獲されたヨコスジフエダイ(雄34個体,雌22個体,全長259–428 mm)の生殖腺を観察した。生殖腺重量指数は雌雄ともに7月後半から8月前半に高い値を示し,2個体から吸水卵,1個体から精液が確認された。耳石の横断切片には2–12本の不透明帯が観察された。また,2022年,2025年の9月に水深2 m未満の沿岸域で32–82 mmの稚魚が12個体採集された。以上から,本種は瀬戸内海中西部で再生産していることが初めて確認された。
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