細菌の凍結乾燥において、glutamic acid, arginineおよびそれらと化学構造の類似した各種低分子化合物が、菌の死滅を防止する作用を有することは既に報告した。上述の化合物が、分散媒として有効であるためには、一定の化学構造が必要であるが、それがL型でもD型でも同等の保護効果を示した。それに対して一部の中性化合物を分散媒として用いた場合は、その立体構造のわずかな違いや、それがL型であるかDL型であるかによつて保護効果が著しく異なる場合があることを見いだした。本講演では、その実験成績について報告する。
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