本格焼酎「
いいちこ
」で確固たる地位を築いている三和酒類は, 1950年代末に清酒醸造場4社が共同で設立した共同びん詰場としてスタートした。その後, この4社は企業として自立するため「家業から企業へ」を合言葉に, 代々続いた造り酒屋の酒造免許を返上し, 企業合同の新会社として再出発した。
三和酒類は, 今日に至るまでさまざまな苦難に遭遇し乗り越えてきた。それを支えたのは企業理念のひとつである「思いやりの心 “協同”」である。本稿は, 同社が歩んできた歴史と理念がリアルに語られている。
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