一般に, 工場や職場等のレイアウト設計に対して, 配置する装置や職場形状の
アスペクト
比を固定とした場合, 配置領域中にデッドスペースが多くなる傾向にある.これに対し, 職場の
アスペクト
比を可変にすることにより, よりフレキシブルなレイアウト設計が期待できる.本研究では, 配置領域を考慮したレイアウト問題において職場の
アスペクト
比を可変としたケースについて, シミュレーテッド・アニーリング(SA)による技法, 並びに進化戦略(ES)の考え方を取り入れた改良型遺伝的アルゴリズム(ES-GA)による技法の2技法を提案する.数値実験により, 提案する2技法の比較および職場の
アスペクト
比が固定と可変のケースの比較を行い, 提案技法の有効性を示す.さらに, 重み付き距離の総和とデットスペース量の最小化の2目的に対するパレート解の存在について言及を行い, パレート解自動生成のための包絡分析法(DEA)を用いたシステムを開発し, 数値実験例によりその有効性も明らかにする.
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