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  • *吉崎 聡, 中村 滋, 佐藤 宏, 山野 好章, 樋口 明弘, 坪田 一男
    日本薬物動態学会年会講演要旨集
    2003年 18 巻 8PF-31
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/01/08
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】我々はHBAがCCL20.2の血清除去刺激によるapoptosis誘導を抑制することを報告した.HBAはケトン体の1つで,種々のストレス状態においてもエネルギー基質として有効利用されることが知られている.そこで本研究ではHBAのapoptosis誘導抑制のメカニズムをエネルギー基質としてのHBA利用の面から検討した.
    【方法】CCL20.2 を10%仔牛胎児血清(FCS)添加(+)Medium199(5mMグルコース(Glu),0.01mM HBAを含む)中で3日間培養し,実験1:FCS(-)、FCS(-)+5-40mM Glu,FCS(-)+0.01-80mM HBA,のMedium199に置換し再培養した.24時間後の細胞生存率をアラマーブルーを用いて測定した.実験2: FCS(+)+80mM HBA, FCS(-)+80mM HBA,のMedium199に [14C]HBAまたは[14C]Gluを添加した培地に置換し再培養した.24時間後に,[14C]HBAまたは[14C]Gluから生成した14CO2を液体シンチレーションカウンターで計測し,エネルギー基質としてのHBA,Gluの利用量およびHBA / Glu比を算出した.
    【結果】実験1:血清除去による細胞生存率の低下に対してはGluよりもHBAが有効であり,その効果は濃度依存的であった.24時間後の細胞生存率は,血清-では16.4%,40mM Gluでは26.1%に対し,80mM HBAでは55.3%維持された.実験2:血清除去刺激によりHBA,Gluの利用量は共に減少したが,利用量のHBA / Glu比は血清+では0.31,血清-では0.43となった。
    【考察】CCL20.2の血清除去刺激によるapoptosis誘導をHBAはGluに比較し顕著に抑制した.また,apoptosisが誘導された状態(血清-)ではHBAのエネルギー基質としての利用率が増加することから,HBAによるapoptosis抑制効果の作用機序の1つとして,代替エネルギー基質としての有効利用が示唆された.
  • ―白内障手術における術野の 0.25%ポビドンヨード術中洗浄による感染症予防―
    島田 宏之
    日大医学雑誌
    2013年 72 巻 1 号 4-10
    発行日: 2013/02/01
    公開日: 2014/11/30
    ジャーナル フリー
    健常人の結膜には常在細菌が 60~98%の例で検出される.眼瞼や眼表面をポビドンヨード消毒,手術中に術野を生理食塩水で物理的に洗浄するだけでは,結膜常在菌を 20%程度までしか軽減することしかできない.この眼表面の細菌が器具などを介して眼内に迷入するため,白内障手術では眼内炎を 1/2,000 件 (0.05%) で生じる.眼内炎は最も重篤な術後合併症であり,適切な治療を行っても視力予後が不良な例は少なくない.眼組織に安全で殺菌効果の高いポビドンヨード濃度は 0.05~0.5%とされている.これらの基礎データをもとに,我々は0.25%ポビドンヨードで眼手術の際に術野を繰り返し洗浄することで 「術野を一時的に無菌化」 させる方法を考案した.従来のような生理食塩水で術野の細菌を物理的に洗浄する効果と,ポビドンヨードの殺菌効果を加えた洗浄方法である.これまでに多数の眼内手術にこの消毒法を用いてきたが,眼内炎発症はなく,角膜障害などの眼合併症もない.この方法は,簡便かつ安価に行え,耐性菌誘発の心配もない感染症予防法である.
  • 小渕 律子, 李 暁鵬, 石田 博雄, 熊澤 武志, 池田 賢一郎, 藤城 雅也, 藤田 健一, 佐藤 淳一, 澤口 聡子, 高橋 春男, 佐藤 啓造
    昭和学士会雑誌
    2016年 76 巻 3 号 299-307
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/21
    ジャーナル フリー
    経口抗癌薬TS-1®は,テガフール (5-fluoro-1-[(2RS)-tetrahydrofuran-2-yl] uracil, FT),ギメラシル (5-chloro-2,4-dihydroxypyridine, CDHP) およびオテラシルカリウム (monopotassium1,2,3,4-tetrahydro-2,4-dioxo-1,3,5-triazine-6-carboxylate,Oxo) の合剤である.TS-1®は,主成分であるFTが5-fluorouracil (5-FU) のプロドラッグで,肝臓で活性代謝体である5-FUに代謝されて抗腫瘍効果を示し,がん治療における化学療法の一つとして,幅広く使用されている.TS-1®の主な副作用には,骨髄抑制,口内炎,消化管障害,肝機能障害,色素沈着,発疹がある.近年,TS-1®療法における角膜炎,涙道閉塞などの眼合併症が報告されている.TS-1®療法により,涙液中のFTや5-FUが高濃度となり,眼合併症の発症に関与していると指摘されている.涙液中のFTおよび5-FUの定量は眼毒性の成因を知るためや適切な治療法の選択のために不可欠である.今まで,TS-1®投与後FTおよび5-FUについて,血漿中からの分析報告はあるものの,涙液の分析は坂本らの濾紙法での報告があるだけである.本研究では,ヒト涙液中FTおよび5-FUについて,簡便な液–液抽出法および高感度親水性相互作用液体クロマトグラフィー (Hydrophilic interaction liquid chromatography, HILIC) 法とタンデム質量分析 (MS/MS) 法を組み合わせて新しいHILIC-MS/MS分析システムの開発を試みた.本法は,10µlという微量涙液を簡単な前処理を行った後,抽出液を直接HILIC-MS/MS装置に注入する簡便かつ高感度ハイスループットな分析法であった.本法は,定量性・再現性に優れ,また,TS-1®投与患者の涙液中FTおよび5-FUの分析にも応用が可能であった.
  • 日本農芸化学会誌
    1993年 67 巻 3 号 583-588
    発行日: 1993/03/05
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
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