本報告は, ダム基礎のグラウチングの注入管理に, 回転座標系で生じるみかけの慣性力の一つである “コリオリカ” に着目した
コリオリ式質量流量計
を適用し, 実施工で利用できるシステムとして開発したので, その開発経緯等について紹介するものである。この流量計は, 圧力と流量のみを測定する電磁流量計と異なり, 圧力・流量・濃度のいわゆるグラウトの三要素を精度良く測定することが可能である。また, すでに開発されているRIを利用したグラウト三要素計に比べ, センサが軽量コンパクトである等の特徴を有する。
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