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115件中 1-20の結果を表示しています
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1983年 51 巻 4 号 475-484
    発行日: 1983年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    白ワイン用原料ブドウ ‘リースリング’, ‘
    シャルドン
    ネ’, ‘甲州’, ‘リースリング•リヨン’について, 果粒成熟中の果汁成分変化と栽培上の特性を調査した.
    1. 完熟期は‘甲州’が10月中旬, 他の3品種は9月中旬で, その時の果粒重は‘甲州’が4.0g, ‘リースリング•リヨン’が3.4gと大粒で, ‘
    シャルドン
    ネ’は1.9g, ‘リースリング’は1.6gと小粒であった.
    2. 果汁pHはそれぞれ特徴ある変化を示し, 完熟期には‘リースリング’, ‘
    シャルドン
    ネ’は3.5, ‘リースリング•リヨン’は3.3, ‘甲州’は3.2と低かった.
    3. 糖度において, ‘リースリング’, ‘
    シャルドン
    ネ’‘リースリング•リヨン’は9月上旬に15%に達し, 9月下旬に18, 19%の最高値に達した. ‘甲州’は9月下旬に15%に達し, 10月中旬に17%の最高値に達した.
    4. 酸度は‘リースリング’, ‘
    シャルドン
    ネ’ともに7月下旬に, ‘リースリング•リヨン’, ‘甲州’はややおくれて, 8月上旬に最大値に達した. 完熟期に‘リースリング’は0.60g/100ml, 他の3品種は0.70g/100ml以上であった.
    5. 完熟期の糖酸比はいずれも20以上で, その時期, 糖度(%), 酸度(g/100ml), 糖酸比は‘リースリング’9月中旬, 17.3, 0.76, 22.8; ‘
    シャルドン
    ネ’9月中旬, 17.7, 0.88, 20.1; ‘甲州’10月上旬, 17.7, 0.88, 20.2; ‘リースリング•リヨン’9月下旬, 18.4, 0.81, 22.7であった.
    6. 完熟期の酒石酸•リンゴ酸比 (T/M) とブドウ糖•果糖比 (G/F) は‘リースリング’1.5, 0.9, ‘
    シャルドン
    ネ’は1.1, 1.0, ‘甲州’は2.0, 0.9, ‘リースリング•リヨン’は1.6, 1.0であった.
    7. 栽培上の特性は, ‘リースリング’は密着果房で裂果しやすく, 白腐れ病, 晩腐病に弱い. 成熟日数が短いことから寒冷地の栽培に適している. ‘
    シャルドン
    ネ’は病害に強く, 収量も多く, 栽培しやすい品種で, 寒冷地の栽培に適している. ‘甲州’, ‘リースリング•リヨン’はべと病にやや弱いが栽培しやすい品種で, ‘リースリング•リヨン’は収量規制が必要であった.
    8. 利き酒の結果, ‘リースリング’はアロマ弱く, ボディーも不足していた. ‘
    シャルドン
    ネ’はフルーティーでボディーもあり, 調和がとれていた. ‘甲州’はフレッシュでフルーティーであった. ‘リースリング•リヨン’は際立った特徴はなく, 少々水っぱかった.
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1988年 56 巻 4 号 470-478
    発行日: 1988年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ブドウ‘
    シャルドン
    ネ’及び‘カベルネ•ソービニオン’のウイルスフリー樹とウイルス汚染樹の果粒の重さと大きさ, 果汁成分の経時的変化を, 1983年 (4年生樹) と1984年 (5年生樹) の2か年にわたり比較調査し, 次の結果を得た.
    1. ウイルスフリー樹及びウイルス汚染樹の果粒は,‘
    シャルドン
    ネ’では9月中旬最大に達し, その値は両年ともほぼ同じで, 果粒重は2.0g, 果粒径は13.8mmであった。果房重はウイルスフリー樹では着粒数が多いため220g, ウイルス汚染樹は160gであった. ‘カベルネ•ソービニオン’では10月初旬最大に達し, その値は両年ともほぼ同じで, 果粒重は1.6g, 果粒径は12.2mmで, 果房重はウイルスフリー樹は230g, ウイルス汚染樹は170gであった.
    2. 果汁糖度, グルコース及びフラクトース含量は,‘
    シャルドン
    ネ’では9月下旬最大に達し, 1984年のウイルスフリー樹で22.5度 (グルコース10.6%, フラクトース11.0%) で, ウイルス汚染樹で17.2度 (グルコース8.0%, フラクトース8.3%) であった. ‘カベルネ•ソービニオン’では10月初旬最大に達し, 1984年のウイルスフリー樹で21.0度 (グルコース9.8%, フラクトース10.2%) で, ウイルス汚染樹で17.2度 (グルコース7.8%, フラクトース8.1%) であった.
    3. 1984年の完熟期における果汁酸度, 酒石酸及びリンゴ酸含量は, ‘
    シャルドン
    ネ’ではウイルスフリー樹0.76g/100ml (酒石酸0.60%, リンゴ酸0.30%), ウイルス汚染樹0.60g/100ml (酒石酸0.45%, リンゴ酸0.35%) であった. ‘カベルネ•ソービニオン’ではウイルスフリー樹0.68g/100ml (酒石酸0.45%, リンゴ酸0.30%), ウイルス汚染樹0.78g/100ml (酒石酸0.60%, リンゴ酸0.35%) であった.
    4. ‘
    シャルドン
    ネ’について, ウイルスフリー樹で造ったワインは‘
    シャルドン
    ネ’らしい品種特有の香りが強く, 酸味も適当で全体に調和がとれて高品質であった. ‘カベルネ•ソービニオン’について, ウイルスフリー樹で造った1984年産ワインは‘カベルネ•ソービニオン’らしい品種特有の香りが強く, 調和のとれた上品さを持ち, 酸味と渋味も充分あり高品質が期待できた.
  • 森 健二
    フランス語フランス文学研究
    1989年 55 巻 90-
    発行日: 1989/10/15
    公開日: 2017/08/19
    ジャーナル フリー
  • 朝倉 哲郎, 中澤 靖元
    繊維学会誌
    2021年 77 巻 3 号 P-126-P-129
    発行日: 2021/03/15
    公開日: 2021/03/17
    ジャーナル 認証あり
  • 上出 健二
    高分子
    2001年 50 巻 6 号 405-407
    発行日: 2001/06/01
    公開日: 2011/10/14
    ジャーナル フリー
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1985年 53 巻 4 号 396-404
    発行日: 1985年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    フレンチ•ハイブリッド直産品種の‘セイベル9110’, ‘セイベル13053’, ‘セイベル8745’の3品種について, 果実成熟中の果汁成分の経時的変化と栽培上の特性及びワイン品質について調査した.
    1. 果粒径, 果粒重及び果房重の最大値は, ‘S.9110’ においては9月上旬の16.0mm, 2.8g, 480gで, ‘S. 13053’においては8月下旬の15.0mm, 2.0g, 230gで, ‘S.8745’においては9月上旬の16.0mm, 2.8g, 250gであった. いずれの品種も果粒は小 (1.1~3.0g) に属した.
    2. 完熟期における果汁pHは, いずれの品種も同じで, ‘S.13053’は8月下旬に, ‘S.9110’, ‘S.8745’は9月上旬に, それぞれpH3.4であった.
    3. ‘S.9110’及び‘S.13053’においては, 完熟以降, 果汁酸度が低くなりすぎることから, 果汁酸度に注意して収穫適期を決定する必要があった. 他方, ‘S.8745’の果汁酸度は0.8g/100ml以上を保っていた.
    4. 果汁糖度の最大値は, ‘S.13053’においては8月下旬の16%で, ‘S.9110’においては9月中旬の17%であった. ‘S.8745’の果汁糖度は暖かな天候の年には9月下旬で20%に達したが, 低温の年にはこれより低い値であった.
    5. 完熟期において, ‘S.9110’のG/F値とT/M値は0.9, 1.5を示し, ‘S.9110’は果糖の多い品種であった. ‘S.13053’と‘S.8745’のそれらは1.0, 2.0を示し, 両品種は酒石酸の多い品種であった.
    6. ‘S.9110’と‘S.13053’は成熟日数が短く, 成熟積算温度も低く, 寒冷地を適地とする品種と思われた.
    7. いずれの品種も栽培は容易で, 豊産性のため収量規制が必要であった.
    8. ‘S.9110’ワインはフルーティーなアロマを持っているが, 酸味がやや不足しており, 褐変しやすかった. ‘S.13053’ワインは酸味と渋味不足のためフラットで, アロマに高貴さがなかった. ‘S.8745’ワインは酸味, 渋味とも十分で, 重厚さを持っていたが, アロマに高貴さがなかった.
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1983年 52 巻 2 号 145-152
    発行日: 1983年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    白ワイン用原料ブドウ‘セミヨン’‘シルバーナー’‘サントリー•ブラン’について, 果実成熟中における果汁成分の経時的変化と栽培上の特性を調査した.
    1. 果粒重は‘セミヨン’が9月下旬2.7g,‘シルバーナー’が9月上旬2.5g,‘サントリー•ブラン’が9月中旬2.4gの最大値に達した.
    2. 果汁pHは完熟期,‘セミヨン’はpH 3.3,‘シルバーナー’‘サントリー•ブラン’はpH 3.5になった. 後の2者は果汁pHの高い品種であった.
    3. ‘シルバーナー’‘サントリー•ブラン’は酸度が9月上旬で0.6g/100ml以下となった. したがって, これらは酸度に注意して収穫時期を決定する必要のある低酸度の品種であった. 他方‘セミヨン’は10月下旬まで0.7g/100ml以上の酸度を示した.
    4. 完熟期,‘セミヨン’‘サントリー•ブラン’の果汁糖度はそれぞれ18%以上となり,‘シルバーナー’は16%であった.
    5. 完熟期, G/F値とT/M値は‘セミヨン’と‘シルバーナー’においては共にそれぞれ約1.0, 1.5であり, ‘サントリー•ブラン’は0.9, 2.0であった.‘サントリー•ブラン’は果糖と酒石酸の多い品種であった.
    6.‘シルバーナー’と‘サントリー•ブラン’は開花期にはべと病に弱かった. また低酸度になりやすいことから寒冷地を適地とする.‘セミヨン’は晩腐病に弱かった.
    7.‘セミヨン’ワインは‘セミヨン’らしさを持った高品質ワインであった.‘シルバーナー’は特徴の少ないワインであった.‘サントリー•ブラン’は高貴なアロマを持ったワインであったが, 酸味がやや不足していた.
  • 中澤 靖元
    繊維機械学会誌
    2012年 65 巻 12 号 695-701
    発行日: 2012/12/25
    公開日: 2023/12/04
    ジャーナル フリー
  • 朝比奈 晃十
    工業化学雑誌
    1914年 17 巻 8 号 891-917
    発行日: 1914/08/05
    公開日: 2011/09/02
    ジャーナル フリー
  • 荻野 賢司
    繊維学会誌
    2021年 77 巻 1 号 P-1
    発行日: 2021/01/15
    公開日: 2021/01/30
    ジャーナル 認証あり
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1983年 52 巻 1 号 7-15
    発行日: 1983年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    赤ワイン用原料ブドウ‘カベルネ•ソービニオン’‘ピノ•ノワール’‘マスカット•ベリーA’‘カベルネ•サントリー’について, 果粒成熟中の果汁成分変化と栽培上の特性を調査した.
    1. 果粒径及び果粒重の変化: ‘カベルネ•ソービニオン’は10月上旬にそれぞれ最大値14.0mm, 1.6gに達し, 晩生種の特徴を示した. ‘ピノ•ノワール’と‘カベルネ•サントリー’は9月上旬にそれぞれ14.0mm, 1.6g; 14.5mm, 1.7g, ‘マスカット•ベリーA’は9月中旬に20.0mm, 5.0gの最大値に達し, ‘マスカット•ベリーA’は大粒であった.
    2. 果汁pHの変化: 完熟期には‘ピノ•ノワール’は3.5, ‘カベルネ•ソービニオン’と‘マスカット•ベリーA’は3.4, ‘カベルネ•サントリー’は、3.3であった.
    3. 糖度の変化: ‘ピノ•ノワール’は9月上旬17%に達し, ‘カベルネ•サントリー’と‘マスカット•ベリーA’は10月上旬18%に達した. 一方‘カベルネ•ソービニオン’は10月に入っても15%前後であり, ウイルス病のため低糖度であった.
    4. 酸度の変化: ‘ピノ•ノワール’は9月上旬に1.0g/100ml以下となった. 一方‘マスカット•ベリーA’‘カベルネ•サントリー’, ‘カベルネ•ソービニオン’の3品種は10月上旬にようやく1.0g/100mlを下回ったが, 完熟期においてもなお0.9g/100ml前後と高酸度果汁であった.
    5. 糖酸比の変化: それぞれの品種の完熟期とその時点では糖酸比は‘ピノ•ノワール’は9月上旬で17.8, ‘カベルネ•サントリー’は9月下旬で19.4, ‘マスカット•ベリーA’は9月下旬で20.1を示し, ‘カベルネ•ソービニオン’は10月上旬で16.6とウイルス病のため低かった. いずれの品種も白ワイン用品種に比べ低い値であった.
    6. 酒石酸•リンゴ酸比の変化: それぞれの完熟期において, ‘カベルネ•ソービニオン’と‘ピノ•ノワール’は1.1, ‘マスカット•ベリーA’は0.8で, リンゴ酸の方が多かった. 一方‘カベルネ•サントリー’は1.3で酒石酸の方が多かった.
    7. ブドウ糖•果糖比の変化: それぞれの完熟期において, ‘カベルネ•ソービニオン’, ‘ピノ•ノワール’, ‘カベルネ•サントリー’はそれぞれ1.0でブドウ糖と果糖の含量が等しかったが, ‘マスカット•ベリーA’のみ0.9で, 果糖の方が多かった.
    8. 栽培上の特性: いずれの品種も栽培は容易であった. ‘マスカット•ベリーA’と‘カベルネ•サントリー’は収量規制が必要であった.
    9. 利き酒の結果:‘カベルネ•ソービニオン’と‘ピノ•ノワール’は上級ワインとなり, ‘マスヵット•ベリーA’と‘カベルネ•サントリー’はラブルスカ臭がみられ, それを防ぐため早目の収穫が必要であり, したがって, 収穫時期の決定に配慮が必要と思われた.
  • 山川 祥秀
    園芸学会雑誌
    1989年 58 巻 2 号 297-302
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ‘カベルネ•ソービニオン’及び‘カベルネ•フラン’のウイルスフリー樹と保毒樹を混植して, 栽培試験していたところ, 7~8年生樹になって, フリー樹がウイルスに再感染するところとなった.
    1985~87年 (6~8年生樹) の3年間にわたり果汁糖度と酸度の経時的変化を調査するとともに, ウイルス検定を行い, 次の結果を得た,
    1. 完熟期におけるウイルスフリー樹とウイルス保毒樹の果汁糖度は, 1985年 (6年生樹) の‘カベルネ•ソービニオン’においては21.0度と17.2度, ‘カベルネ•フラン’においては19.6度と14.8度で, フリー樹は高かった. 1987年 (8年生樹) になると‘カベルネ•ソービニオン’においては17.0度と18.0度で, ‘カベルネ•フラン’においては16.7度と17.5度で, フリー樹は低糖度となった.
    2. 完熟期におけるウイルスフリー樹とウイルス保毒樹の果汁酸度は, 1985年 (6年生樹) の‘カベルネ•ソービニオン’においては0.68g/100mlと0.78g/100ml, ‘カベルネ•フラン’においては0.33g/100mlと0.58g/100mlで, フリー樹は低かった. 1987年 (8年生樹) になると‘カベルネ•ソービニオン’においては0.70g/100mlと0.62g/100ml, ‘カベルネ•フラン’においては0.58g/100mlと0.47g/100mlで, フリー樹は高酸度となった.
    3. 1987年に行ったウイルス検定の結果, フリー樹はリーフロール及びフレックウイルスに再感染していた. 8年生のウイルスフリー樹で果汁糖度の低下, 果汁酸度の上昇が認められ, また赤熟れや紅葉が生じたことは, フリー樹がウイルスに感染したためと思われた.
  • 鎌田 隆行
    日本フランス語フランス文学会中部支部研究論文集
    1998年 22 巻 33-44
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • スタイナー トーマス, デ・
    シャルドン
    ブリアック, カネマル タカオ, 大串 康彦
    動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム
    2012年 2012.17 巻 F103
    発行日: 2012/06/20
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    A diaphragm heat engine operating at high frequency and high pressure efficiently converts high temperature heat energy into acoustic power. An integrated generator converts the acoustic power to electric power. The engine is a hybrid of a Stirling engine and a thermoacoustic engine. The engine should achieve high reliability and maintenance-free life since the only moving parts are steel flexures in fatigue-free configurations. Future designs of the engine may allow for low cost manufacturing of higher temperature, and hence more efficient, heat engines. Such an engine could be used for the low cost conversion of heat into electricity in applications such as micro-CHP (cogeneration), waste heat recovery or solar power. To date, engine prototypes have achieved mechanical efficiency of 21% at an operating temperature of 500 ℃. The 2012 target performance is 38% efficiency at 700 ℃.
  • 松原
    東京化學會誌
    1900年 21 巻 3 号 342-348
    発行日: 1900年
    公開日: 2009/02/05
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 泰子, 武智 喜代子, 田中 千恵子, 鈴木 ちひさ, 鈴木 智子, 篠崎 秀子, 斎間 恵樹, 酒瀬川 裕, 中村 雄二, 松尾 史朗, 横張 龍一
    人工透析研究会会誌
    1984年 17 巻 1 号 67-70
    発行日: 1984/02/29
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    進行性全身性硬化症 (PSS) により発病して3ヵ月後に腎不全に陥り透析に導入. 種々の合併症を併発したが, 10ヵ月経過した現在, 合併症もなく順調に透析を継続している症例を経験したので報告する.
    症例は42歳女性. 17歳時左腎結核にて腎摘出術を受け, 昭和57年7月浮腫, 倦怠感, 微熱および四肢硬化出現. 膠原病の疑いにて8月31日入院. 中手骨関節より近位の皮膚硬化, 両側下肺野の肺線維症, 手指の硬化および消化管障害あり, 皮膚生検でもPSSの組織所見を認め, 本症と診断された. 10月24日心嚢液貯留による呼吸困難が出現. 10月29日BUN 144mg/dl, Cr 9.3mg/dlとなり10月30日
    シャルドン
    カテーテルにて血液透析に導入した. 一時期消化管出血を認めたが, 現在合併症もなく, 週3回5時間透析を継続している.
    看護の経過としては, 原疾患の急速な進行に加えて長期にわたる消化管出血, 心外膜炎による呼吸困難, 発熱と種々の合併症を認め, また原疾患に対する不安感もあり, 患者は長期にわたり周囲に無関心となった. 医療行為にも拒否的態度をとり, 死を希望するなど抑うつ状態が続いた. これに対し, 合併症の防止, 精神面での看護を目標にあげ, 接する時間を多くし, 家族の協力を求め, また具体的な看護ケアーを通してより良い人間関係を保てるようにした. 症状の改善とともに, 会話や要求が多くなり, リハビリテーションを希望するなど前向きの姿勢が見られるようになった.
    今後さらに合併症の予防に留意し, 長期生存例を目ざして安全な透析を続けていきたい.
  • 稲垣 博
    繊維学会誌
    1996年 52 巻 5 号 P216-P221
    発行日: 1996/05/10
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
  • 合屋 忠信
    人工透析研究会会誌
    1983年 16 巻 6 号 649-653
    発行日: 1983/12/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 山川 祥秀, 守屋 正憲
    園芸学会雑誌
    1983年 52 巻 1 号 16-21
    発行日: 1983年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ‘カベネル•フラン’のウイルスフリー樹と汚染樹の果汁成分の経時的変化を, 1982年に, それぞれ4年生の自根樹を用いて調査し, 次の結果を得た.
    1. 9月下旬, ウイルスフリー樹の果粒は果重2.15g, 果径14.5mm (果房重240g), 汚染樹のそれらは1.80g, 14.0mm (果房重170g) の最大値に達し, ウイルスフリー樹の果粒の方が重かった.
    2. 汚染樹の果汁糖度は9月上旬12%に達した後, 全く増加が見られなくなった. 一方, ウイルスフリー樹の果汁糖度は9月上旬以降も順調に増加し, 9月下旬18%に達し, 汚染樹のそれを5~6%も上回った.
    3. 9月30日, 汚染樹のグルコースは5.75%, フラクトースは5.49%であった. 一方, ウイルスフリー樹のグルコースは8.43%, フラクトースは8.96%であって, 汚染樹のそれらを大きく上回った.
    4. 果汁酸度は9月下旬, 汚染樹の0.90g/100mlに対し, ウイルスフリー樹は0.60g/100mlと低く, 低酸度であった.
    5. 9月30日, 汚染樹の酒石酸は0.900g/100mlと高く, リンゴ酸は0.388g/100mlであった. 一方, ウイルスフリー樹の酒石酸は0.664g/100ml, リンゴ酸は0.284g/100mlで, 共に汚染樹より低かった.
    6. 完熟期, ウイルスフリー樹の果汁pHは3.30, 汚染樹のそれは3.20であった.
    7. 仕込み5か月後の利き酒によると, ウイルスフリーー樹のワインは品種特有のアロマが強いが, 酸味, 渋味がやや不足した. 一方, 汚染樹のワインはアロマが劣るが, 酸味, 渋味は強く, 赤色も濃かった. したがって, 低酸含量となりがちなウイルスフリー樹の場合, 原料果実の収穫, 仕込み時期の選択に問題があるものと思われた.
  • 齋藤 磯雄
    繊維学会誌
    2021年 77 巻 4 号 P-191-P-195
    発行日: 2021/04/15
    公開日: 2021/05/08
    ジャーナル 認証あり
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