目的 1960年代若者の間で大流行した
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は, ここ数年若者の間で再び流行している.しかし, 現代の若者たちはかっての60年代, 70年代の若者 (現代の中年層) とは異なった感覚で
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を着用しているのではないかと思われる.本研究は, このような
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に対するイメージや評価について若年層, 中年層では差が見られるのではないかと考え調査を行い, 2世代別に検討を試みた.成果
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に対し, 若年層, 中年層とも, 軽快で気軽な, 活発ですっきりした, 開放的なイメージをいだいているが, 一方若年層にとって
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とはファッション性, 中年層にとっては個性を象徴するアイテムとしてとらえられている.因子分析の結果からは3因子 (カジュアル・落ち着き・洗練性) が抽出された.
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に対する評価では, 活動性や機能性, 経済性の面において2世代ともに高い評価が得られたが, 社会性・ファッション性の面においては若年層からは肯定的な評価を, 中年層からは否定的な評価が得られた.
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の着用派, 非着用派を判別する要因を数量化II類で検討した結果, 年代や職業, 服装観,
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に対する評価などがおもに影響していることが明らかになった.
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