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クエリ検索: "ステーションしずおか"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 園田 芳美, 石垣 和子
    老年看護学
    2009年 13 巻 2 号 72-79
    発行日: 2009/03/15
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究は,明確な意思表示のできない終末期高齢者とその家族のターミナルケアにおける意思決定に関する訪問看護支援を明らかにすることを目的とした.対象は,訪問看護師9名で,半構成的面接により語られた12事例を質的帰納的に分析した.訪問看護師は,(1)【不確かな状況に翻弄される家族の思いを察知し】,(2)【家族の看取り方に歩調を合わせ】,(3)【明確な意思表示のできない終末期高齢者の望む生活を推断する】ことや(4)【明確な意思表示のできない終末期高齢者の意思を推し量り,代理となって家族に働きかける】,(5)【よりよいと訪問看護師が考える看取り方を家族に働きかける】,(6)【終末期高齢者の状態を家族と確かめ合う】ことを行い,医療や介護方法,療養の場の選択について家族と話し合っていた.高齢者の終末期では,家族の意向が優先される傾向にあるが,よりよい支援になるよう,看護師はアセスメントしたことを家族に伝え,話し合うことが重要である.
  • 山本 則子, 藤田 淳子, 篠原 裕子, 園田 芳美, 伴 真由美, 金川 克子, 石垣 和子
    老年看護学
    2008年 12 巻 2 号 52-59
    発行日: 2008/03/15
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    私達は高齢者訪問看護認知症ケア質指標を開発し,実務者による自己評価を基に修正を試みてきた.本研究では,修正版質指標を用いてA県の訪問看護師を対象に調査を実施し質指標としての適用可能性を検討した.48の認知症ケア質指標に4件法で自己評価を得た.255件の回答を得て,指標ごとの回答傾向を検討し,合計得点の分布や属性との関連を検討した.最も実施程度の高い指標は「急がせない聞き取り」で,「視聴覚・理解力への配慮」「心身の異常の早期発見」も高かった.最も実施程度の低い指標は「地域住民への働きかけ」で,「家族の情報交換への支援」「初期からの関わり」も低かった.合計得点は年齢および看護経験年数,訪問看護経験年数と弱いが有意な正の相関を示し,0.3以上の相関係数を示す指標は訪問看護経験年数が最も多かった.以上の結果は本質指標の現場での適用可能性を示唆していると考える.質指標は今後妥当性や有用性の検討が必要である.
  • 山本 則子, 片倉 直子, 藤田 淳子, 篠原 裕子, 園田 芳美, 伴 真由美, 鈴木 祐恵, 金川 克子, 石垣 和子
    老年看護学
    2008年 13 巻 1 号 73-82
    発行日: 2008/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,高齢者訪問看護質指標(認知症ケア)開発の一環として,質指標を用いた看護記録からの訪問看護実践の評価を試み,合わせてこのような看護記録を用いた評価の妥当性を検討することである.2ステーションの看護師10名と65歳以上の認知症のある利用者23名分の看護記録を対象とした.質指標の記載率は指標により開きがみられ,記載率の高い指標は「周囲からの情報収集」「保険・サービスなどのアセスメント」等,低い指標は「手段的日常生活動作(IADL)のアセスメント」「表情から読み取る」「早期受診への支援」等だった.自己評価と看護記録評価の比較では「周囲からの情報収集」「心身の異常の早期発見」等多くの指標で対応がみられ,一定の併存的妥当性が認められたが,「混乱期の家族支援」は,看護記録には頻繁にみられた一方自己評価は低かった.本調査は方法論上の課題が残るが看護記録による客観的な評価方法を試みた意義がある.
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