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クエリ検索: "セラミックス"
58,657件中 1-20の結果を表示しています
  • 臨床を考える Clinical perspective of lithium disilicate glass ceramics for restorations
    俵木 勉, 重田 浩貴
    日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
    2018年 38 巻 1-2 号 16-25
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2020/06/24
    ジャーナル フリー

    近年,歯科材料関連研究で接着,金属,

    セラミックス
    ,コンポジット系材料,義歯関連材料などの開発や評価が多く行われてきたが,その中でも著しい進歩が見られるのが接着材料(方法)に関連した
    セラミックス
    材料の展開ではないか.現在,歯冠修復物に用いられる
    セラミックス
    は,シリカ系
    セラミックスと酸化セラミックス
    の二つに分けることができる.驚異的な物性をもつジルコニア(酸化
    セラミックス
    )に対して二ケイ酸リチウム(シリカ系
    セラミックス
    )は,臨床的に許容できる物性と寸法精度を持ち,かつ,審美的にも透明感,自然感があると考える. 【顎咬合誌 38(1・2):16-25,2018

  • 松原 眞, 安川 昇吾
    鋳物
    1994年 66 巻 7 号 501-505
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2011/06/15
    ジャーナル フリー
      Recently, ceramics sand (spherical mullite beads) has become to be widely used as foundry sand because of its excellent reclamation performance. In this paper, the durability (rupture resistance) of ceramics sand, silica sand, chromite sand and zircon sand is studied by the S-6 method and the N. R. R. method. It is found that the rupture resistance is in a order of ceramics sand > zircon sand > chromite sand > silica sand. Particularly, the ceramics sand is hardly broken down even by heating and cooling it repeatedly, therefore little fine particles are formed in the process showing its good reclamation performance. However, silica sand and chromite sand are broken down without heating them. It is concluded that the breaking down in the later case is caused by not the thermal shock but the lower mechanical strength of the particles.
  • 北村 知昭, 鷲尾 絢子, 折本 愛, 相原 良亮, 村田 一将
    日本歯内療法学会雑誌
    2023年 44 巻 1 号 17-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル フリー

    抄 録:歯内療法領域で行われる各処置においてバイオ

    セラミックス
    系材料が有用であることは,歯内療法専門医のみならず,多くの歯科医師に認知されるようになった.その代表格としてMineral Trioxide Aggregate(MTA)が挙げられるが,MTAが臨床応用されるようになって以降,さまざまなバイオ
    セラミックス
    を構成成分とする歯科材料が開発・製品化され,近年では「バイオ
    セラミックス
    系」あるいは「バイオ
    セラミックス
    配合」とされる数多くの歯内療法用材料を手に取ることができるようになっている.一般に,歯科医療で用いられる材料の利点・長所を十分に引き出すには,材料の開発目的,目的を達成するために材料に配合されている主要な成分,および主要成分が示す機能を知っておく必要がある.バイオ
    セラミックス
    系あるいはバイオ
    セラミックス
    配合の歯内療法用材料を使用する際も,構成要素であるバイオ
    セラミックス
    を理解し,臨床においてどのように機能するのかを知ることで,材料の長所を十分に引き出すことが可能になる.本稿では,バイオマテリアルという範疇でのバイオ
    セラミックス
    の位置付け,歯内療法用材料に応用されているバイオ
    セラミックス
    の特徴,および生体(象牙質)との反応について概説し,歯内療法,特に根管充塡法にバイオ
    セラミックス
    系材料がどのようなインパクトを与えたかについて考察する.

  • 稲用 隆史, 宮崎 隆, 北村 政昭, 鈴木 暎, 宮治 俊幸
    歯科材料・器械
    1988年 7 巻 6 号 918-923
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2018/04/03
    ジャーナル フリー
    放電加工を応用して導電性
    セラミックス
    の補綴物を製作するために導電性
    セラミックス
    の放電加工特性について検討を行なった.実験に用いたすべての
    セラミックス
    は, ワイヤ放電加工では小さい電流条件で加工が効率よくなされ, 加工面表面粗さ, 加工クリアランスとも小さい値を示した.いくつかの
    セラミックス
    では電流条件を上げて更に効率よい加工ができた.型彫り放電加工では, ほとんどの
    セラミックス
    で金属材料と同様の電流条件での加工が可能であった.純チタンよりも加工速度や加工面表面粗さが優れている
    セラミックス
    もあり, 型彫り放電加工で
    セラミックス
    の補綴物の試作が行なわれた.
  • 金 景月, 青柳 裕仁, 岩崎 直彦, 高橋 英和, 佐藤 尚弘, 黒崎 紀正, 西川 出
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2002年 39 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/07/18
    会議録・要旨集 フリー
    セラミックス
    修復物が長期間装着後に破折が生じた症例が報告されるように, 咀嚼による繰返し応力で生ずる
    セラミックス
    の疲労特性についての十分な検討が必要とされてきている. 我々はすでにCAD/CAM用
    セラミックス
    , キャスタブル
    セラミックス
    の疲労特性について報告した1, 2). 本研究では熱圧入
    セラミックス
    のEmpress2の疲労特性を明らかにする目的で2軸曲げ試験およびステアケース法を用いて疲労強度を求め, それらの値より疲労亀裂成長パラメーターを算出し, および報告した
    セラミックス
    の特性値と比較した.
    繰返し疲労強度は, 繰返し回数の増加にともない減小したが, 必ずしも直線的関係ではなかった. 回帰直線の傾きより得られた疲労亀裂成長パラメーターの値は22.7であったが, 以前報告した
    セラミックス
    の値より小さかった.
  • 渡辺 光義, 生川 章
    分析化学
    2000年 49 巻 8 号 583-586
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/06/29
    ジャーナル フリー
    窒化ケイ素焼結体中に含まれるフッ素は,高温における強度低下の原因となる。原料粉末又は焼結体粉砕品の1gを白金ボードに採り,1350°Cの石英管内で熱加水分解し,生じたフッ化水素を水蒸気とともに水酸化ナトリウム溶液に吸収させ,イオンクロマトグラフ法により定量した。原料粉末はそのまま,焼結体は149μm以下に粉砕した後に熱加水分解すると,試料当たり3時間で迅速に正確な分析値が得られた。本法は検出限界1μg g-1と高感度であり,相対標準偏差も原料粉末で5%以下,焼結体で2%以下と再現性も良好であった。
  • *前原 聡, 藤島 昭宏, 堀田 康弘, 宮崎 隆
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2003年 2003s 巻 A-19
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/04/18
    会議録・要旨集 フリー
    演者らは第5回国際歯科材料会議でIM法から得られる破壊靱性値は
    セラミックス
    のもつ弾性率と試験荷重に大きく影響されることを明らかにした.しかし,前回の研究ではCAD/CAM用
    セラミックス
    を用いた評価を行ったため,すべての歯科用
    セラミックス
    について明らかになった訳ではない.今回は,歯科用キャスタブル
    セラミックスの中でも高い破壊靱性値を持つとされるセラミックス
    に対して,IM法における弾性率や試験荷重条件が破壊靱性値に及ぼす影響について検討した.
  • 柳田 博明, 崔 勝哲
    電氣學會雜誌
    1985年 105 巻 11 号 1037-1042
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2008/04/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 伸征, 新谷 英章, 平 雅之, 若狭 邦男, 山木 昌雄
    Dental Materials Journal
    1991年 10 巻 1 号 65-71,99
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    快削性
    セラミックス
    の表面研磨能力に検討を加える目的で,2種類の快削性
    セラミックス
    (マイカ結晶含有ガラス
    セラミックスと窒化ホウ素結晶含有窒化アルミニウムセラミックス
    )と1つの対照(アパタイト結晶含有ガラス
    セラミックス
    )を用いて,注水下で研磨紙による機械研磨を行ない表面アラサを測定した。その結果,快削性
    セラミックス
    の表面研磨能力には限界のあることが明らかとなった。一方,diamond pointとair-turbinを用いて切削実験を行ない電顕観察を行なった所,快削性
    セラミックス
    の被削面は極めて滑沢で,欠けや割れがほとんど認められなかった。以上のことから,快削性
    セラミックス
    の母相中に分散しているへき開性結晶は,切削時には優れた快削性を付与するものの,研磨時には表面を粗〓化させることが示唆された。今後,快削性
    セラミックス
    を歯冠修復用材料として利用するためには,微細構造を変化させ表面研磨能力を向上させることが強く望まれた。
  • *山下 大輔, 町頭 三保, 神原 賢治, 宮本 元治, 佐藤 秀夫, 野口 和行, 伴 清治
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2008年 2008s 巻 A-15
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/11
    会議録・要旨集 フリー
    ジルコニア
    セラミックスは高強度セラミックス
    材料として、歯科応用されつつある。本研究はインプラント材料としての可能性を検討するため、ジルコニア
    セラミックス
    表面への骨芽細胞様細胞 (MC3T3-E1) の初期付着について検討した。
  • (II)積層型セラミックス
    *中安 文男, 加藤 高明, 岩佐 進一, 清水 幸男, 岸田 祐治, 松井 秀毅
    日本原子力学会 年会・大会予稿集
    2007年 2007s 巻 D45
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/18
    会議録・要旨集 フリー
    原子力発電所を含めた高騒音下での作業環境改善に多孔性
    セラミックス
    の使用が考えられる。本研究は、多孔質
    セラミックス
    の軽量化のため、内部に空間を設けたもの(積層型
    セラミックス
    )の吸音特性と施工特性の評価に関するものである。
  • *山下 大輔, 宮本 元治, 佐藤 秀夫, 河野 博史, 橋口 真紀子, 神原 賢治, 町頭 三保, 和泉 雄一, 伴 清治
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2006年 2006f 巻 A-18
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/02/09
    会議録・要旨集 フリー
    ジルコニア
    セラミックスは高強度セラミックス
    材料として、歯科応用されつつある。本研究はインプラント材料としての可能性を検討するため、ジルコニア
    セラミックス
    表面への骨芽細胞様細胞 (MC3T3-E1) の増殖について検討した。
  • 福元 康文, 西村 安代, 島崎 一彦
    植物工場学会誌
    2003年 15 巻 3 号 135-139
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    セラミックス
    資材による水質浄化について検討した.いずれの
    セラミックス
    資材の添加も藻の発生を抑制した.特に酸化マグネシウム入り
    セラミックス
    とFIB-25での抑制効果が高かった.
    pHは酸化マグネシウム入り
    セラミックス
    処理区で高くなった.
    ECは酸化マグネシウム入り
    セラミックス
    とFIB-25区で低下する傾向が認められた.
    酸化マグネシウム入り
    セラミックス
    の添加は, 藻の発生抑制とリン酸吸着による水質浄化に著しい効果を示した.
    同資材の今後の利用開発が期待される.
  • 松下 純一, 長島 秀夫, 齋藤 肇
    粉体および粉末冶金
    1990年 37 巻 7 号 1017-1020
    発行日: 1990/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    Microstructure of pressureless sintered TiB2 with Cr and C additives was investigated. Cr and C play an effective role in the densification of TiB2. TiB2 sintered with 6.2wt% Cr and 1.3wt%C exhibited a bending strength of 405MPa and Vickers hardness of 23GPa.
    According to the X-ray diffraction date, TiC and CrB were formed at the grain boundaries of TiB2. Also, the solid solution between TiB2 and Cr was recognized.
    The SEM observation supported that a liquid phase was significantly concerened in the sintering of TiB2. The fracture surface of TiB2 sintered with Cr and C showed both transgranular and intergranular fracture mode.
  • 鈴木 章彦
    圧力技術
    1991年 29 巻 4 号 218-229
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    The strength evaluation method for engineering ceramics is described. The method is based on the Weibull statistics and the weakest-link theory. In the method, ceramics is treated as a brittle body containing many defects of various sizes. When any one of such defects satisfies the fracture criterion, the fracture of the whole body occurs. The size distribution of the defects is such that the strength distribution of the body obeys the 2-parameter Weibull distribution. The time-dependent strength is represented as a result of the SCG (Slow Crack Growth). The concept of the effective loading stress is shown to be very useful to evaluate the time-dependent strength of ceramics.
    Many aspects of the method which appear in the application to the practical use are described such as fast fracture, static fatigue, dynamic fatigue, cyclic fatigue, effective volume, 3-parameter Weibull distribution, minimum strength, determination of Weibull modulus, fatigue limit, unified estimation method of strength, environmental effects and nonlinear fracture mechanics.
    A brief explanation is also made here about an example of strength design guides for ceramic components which is based on the evaluation method described above.
  • ホトン
    セラミックス
    株式会社技術部
    燃料協会誌
    1989年 68 巻 6 号 510-511
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 各種の表面仕上げ処理が陶材の表面性状および機械的性質に及ぼす影響について
    齊藤 誠
    昭和歯学会雑誌
    1991年 11 巻 2 号 147-166
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    金属焼付用陶材の焼成試験片を用いて, 機械研磨, パフ研磨, 超音波ラップ研磨, グレーズ, および強化処理法などの各種表面仕上げ処理を施し, 試験片の表面性状 (表面粗さ, 光沢度, SEM観察) と機械的性質 (曲げ強さ, 破壊靱性値) を検討した・また, 表面の薄膜X線回折とX線応力測定を行った.その結果, ダイヤモンド遊離砥粒を用いた超音波ラップ研磨では・砥粒の粒度の選択により, 求める表面性状の仕上げ面を得ることが可能であり・粒径3μmでグレーズ面とほぼ同等の光沢が得られ, 粒径1μm, 0.5μmではグレーズ面以上の高い光沢の良好な表面性状が得られた.これを再グレーズすると, 逆に光沢度は低下した.また超音波ラップ研磨を行った試験片は, 再グレーズ処理を行った試験片に比べて, 機械的性質 (曲げ強さ, 破壊靱性値) が向上した.これは, X線応力測定の結果, 試験片の表層に大きい圧縮応力が残留しているためであると考えられた.市販の陶材用研磨材を用いたパフ研磨では, シリコーンホイールまで前処理をしてからパフ研磨を行えぽ, 臨床的に満足できる光沢度が得られ, また通法のグレーズ面と同等以上の破壊靱性値を示した.市販の陶材強化剤を用いた場合, 処理前と表面性状をさほど変化させずに, 曲ぜ強さ, 破壊靱性値が向上した.グレーズは繰り返しや, グレーズ後の冷却方法により破壊靱性値か低下することが認められた.
  • 伊藤 幸人, 鯉江 七郎, 木村 忠彦
    窯業協會誌
    1964年 72 巻 820 号 C266-C277
    発行日: 1964/03/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    超硬合金が始めて市場に出た1926年から約10年おくれて, 1938年に
    セラミックス
    が切削工具として試用された. 当時はドイツで非鉄金属を切削しただけにとどまったが, その頃から
    セラミックス
    を切削工具として実用に供しようとする気運がたかまり, 1950年代に入ってソ連, イギリス, ドイツ, などで本格的にセラミック切削工具による金属切削を対象とした研究が進められた.
    わが国においても1958年5月東京国際見本市で, 国産品が欧米各国のセラミック切削工具のもつ切削性能を凌駕する品種を発表した. 最近ではわが国で4社, 欧州で約20社, 米国で約10社がセラミック切削工具の製造に着手している.
    切削工具として使われる
    セラミックスはアルミナ系セラミックス
    で切削の分野では, それが化学的に高温で, 安定していて, 耐磨耗性が優れていることに着目された. 一方アルミナ系
    セラミックス
    は化学工業などで耐薬品性と耐磨耗性の両者を必要とする部分に, バルブ, ノズル, ダイスそして型などの耐磨耗工具として広く用いられているが, アルミナ系
    セラミックス
    は耐磨耗工具としては, まだ切削工具程広く使用されていないので, ここでは特に切削工具としての
    セラミックス
    を照介する.
  • 藤波 知之, 萩原 謙, 本間 英夫
    回路実装学会誌
    1995年 10 巻 7 号 462-466
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    PZT
    セラミックス
    は, 圧電性を有するので, 圧力センサやレゾネータ, コンデンサなどの電子部品に利用されている。従来, PZT
    セラミックス
    上の電極や回路形成には, 導電性ペーストが利用されてきた。しかし, 電子部品の小型化に伴う微細回路の形成には, 導電性ペーストの適用が困難となってきた。それゆえ, PZT
    セラミックス
    上への無電解銅めっきの成膜について検討を行った。通常,
    セラミックス
    と無電解銅めっき間の密着性を得るためには,
    セラミックス
    表面を酸でエッチングする必要がある。しかし, PZT
    セラミックス
    の場合, エッチングを行うと本来持っている電気的特性が著しく低下するため, エッチングレスで無電解銅めっきを成膜する手法が求められている。そこで, 無電解銅めっきおよびその前処理の最適条件を検討した結果, PZT
    セラミックス
    上にふくれや密着不良のない析出銅皮膜が得られた。
  • 上蓑 義則, 森川 久, 柘植 明, 中根 清, 石塚 紀夫
    分析化学
    2001年 50 巻 12 号 861-866
    発行日: 2001/12/05
    公開日: 2009/02/27
    ジャーナル フリー
    ファイン
    セラミックス
    中微量不純物定量法の迅速化を目的に, 高温加圧酸分解法による分解時間の短縮について検討した. 15%黒鉛を混入したPTFE製容器を用いて最高290℃でアルミナの分解を行い, 通常の230℃での分解と比較した. 原料微粉末試料では高温で分解するメリットは認められなかったが, 焼結体試料では290℃で分解すると, 230℃での分解に比べて所要時間を最高で1/7程度にまで短縮できることが分かった. ICP-AESによる不純物定量の結果, 290℃で分解を行った試料では幾つかの元素で定量結果並びに空試験値の上昇が認められたが, Siを除いてあまり問題にはならない程度であった. 290℃分解で得たSiの定量結果は, 空試験値も含めて230℃分解での結果に比べて相当高かった. この原因の少なくともかなりの部分は, PTFE製容器の分解によって生成したフッ化物イオンが石英製トーチを侵したことによると思われる. 290℃で分解を行うと分解容器の損傷が大きいなど幾つかの問題はあるが, 分解時間の短縮による迅速化の効果は大きいことを実証した.
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