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クエリ検索: "チガヤ"
1,740件中 1-20の結果を表示しています
  • 小西 真衣
    草と緑
    2009年 1 巻 10-15
    発行日: 2009年
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル オープンアクセス
    日本に広く分布する
    チガヤ
    は、古くから信仰の場面や屋根ふきの材料などで私たちの生活と深くかかわり親しまれてきたが、南アジア・東アジアでは最強害草とされ、わが国でも植え込みや空き地などに入り込みやっかいな雑草として扱われることも多い。本種の雑草としてのやっかいさの一因は根茎にある。根茎の先は鋭くとがり地上に向かう際はアスファルトをも貫き、多量に生産された根茎は地下に多くの養分を蓄え、芽を含む根茎片は完全な
    チガヤ
    をつくる能力をもつ。一方種子はほとんどの場合他個体の花粉と受粉するため多様な遺伝的変異を内包している。新しい環境で発芽した個体はそこで自然選択を受け、一つの群落はそこの環境に適応したかなり均質なものになる。結果的に
    チガヤ
    は、日本列島の変化に富む気象条件や多様なかく乱、幅広い環境条件にも多様な遺伝的変異によって適応し、生態的にも形態的にも分化した様々な特性をもつ群落をつくる。今日では昔からの利用に代わり「緑化植物」としての利用に期待が高まるが、
    チガヤ
    と上手に付き合うには本種の特性を十分に踏まえることが大切である。
  • 水口 亜樹, 西脇 亜也, 杉本 安寛
    日本草地学会誌
    2003年 49 巻 4 号 324-329
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の
    チガヤ
    は, 開花の節に毛が有るフシゲ
    チガヤと開花稈の節に毛が細いカワラチガヤ
    (ケナシ
    チガヤ
    )に分類されていたが,現在では,開花稈の節毛の有軸は分類学的に重要な形質とは見なされていないため,
    チガヤ
    1種として認識されている。宮崎平野で見出された,開花時期によって分けた2タイプの
    チガヤ
    (E型,C型)について,外部形態の差異が存在するか否かを検討した。その結果,開花時期の早い31クローンには全て開花群の節毛が撫く,開花時期の遅い35クローンには全て節毛が存在しており,開花時期の異なる2タイプ(E型,C型)が存在することか明らかであった。また,E型の葉鞘上には白粉が有るが,C型の葉鞘上には白粉が無かった。葉緑のトゲの良さにおける頻度分布はタイプごとに異なるピークを示し,E型は0〜80μmで多く,C型は240〜400μmで多かった。トゲの大きさは,クローン内及びクローン間差を考慮しても,タイプ間で明らかな差が認められた。これらの結果から,
    チガヤ
    には形態的に異なる2分類群が存在することが明らかである。松村らのE型や冨永の寒冷地型,宮崎平野のE型は,牧野やHONDAが認識したケナシ
    チガヤもしくはカワラチガヤ
    に対応するものであると考えられる。
  • 白石 祐彰, 高松 進
    土木学会論文集G(環境)
    2013年 69 巻 2 号 67-73
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/05/20
    ジャーナル フリー
     変電所緑地に繁茂したイネ科多年草(
    チガヤ
    とメリケンカルカヤ)をノシバの生育に影響を与えずに除草剤によって防除するために,温室での薬害発現試験およびワグネルポットによる殺草効果試験を実施し,アシュラムとトリフロキシスルフロンナトリウム塩の混合液がイネ科多年草を地上部から地下茎まで枯死に至らせることが確認できた.変電所緑地(ノシバ)の中で
    チガヤ
    が繁茂している箇所に圃場を設け,アシュラムとトリフロキシスルフロンナトリウム塩の混合液を撒布した.1回の散布では除草剤成分が
    チガヤ
    の体内を移行できなかったため生き残った地下茎から
    チガヤ
    が萌芽し生育したが,年に2回撒布すると翌年の
    チガヤ
    の発生はほとんど抑えられた.高い防除効果を発現した2種類の除草剤混用の除草剤間に働く相互作用の機構について推論した.
  • 人と自然
    2019年 30 巻 101-108
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/03/04
    ジャーナル フリー
    世界自然遺産に登録されている小笠原諸島にはイネ科の多年生草本である
    チガヤ
    が分布しているが,本諸 島の
    チガヤ
    は国内外来種であると報告されている.筆者らは小笠原諸島父島の海浜において
    チガヤ
    の優占群 落を確認した.2016 年にこの群落を対象とした植生調査を実施したところ,
    チガヤ
    群落にはグンバイヒル ガオ群落の優占種であるグンバイヒルガオとハマゴウ群落の優占種であるハマゴウが高い頻度で出現してい た.このことから,調査対象とした
    チガヤ
    群落の分布地には,もともとグンバイヒルガオ群落とハマゴウ群 落が分布していたと考えられる.換言すれば,調査地ではこれらの群落が
    チガヤの侵入を受けてチガヤ
    の優 占群落に変化した可能性が高いと考えられる.
  • 人と自然
    2014年 25 巻 125-132
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/01/21
    ジャーナル フリー
    近年
    チガヤ
    は生物多様性保全,また土壌保全の視点から緑化材料として利用され始めている.
    チガヤ
    種子には白色長毛が付着しており,それが緑化材料として利用する際に大きな障害となっていた.今回,
    チガヤ
    種子に付着している白色長毛の除去法を検討した.口径30cm,目の開き0.71mm のステンレス製のふるいを用い,それに白色長毛つきの
    チガヤ
    種子のかたまりをやや強くこすりつけることによって,
    チガヤ
    種子と白色長毛を分離することに成功した.種子の分離にあたって,1 回に用いる白色長毛つき
    チガヤ
    種子の量,分離にかかる時間,確保される種子量等を示した.
  • 冨永 達
    芝草研究
    2003年 32 巻 supplement2 号 45-51
    発行日: 2003/10/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 山本 嘉昭, 服部 保, 宝藤 勝彦
    ランドスケープ研究
    2023年 86 巻 4 号 314-317
    発行日: 2023/01/31
    公開日: 2023/05/19
    ジャーナル フリー
  • 水口 亜樹, 西脇 亜也, 小山田 正幸
    日本草地学会誌
    2002年 48 巻 3 号 216-220
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    日本における
    チガヤ
    2タイプについては,濃尾平野での存在が報告されており,開花時期の早いものはE型,遅いものはC型とされている。著者らは,宮崎平野において多数のE型,C型と,思われる集団を発見した。
    チガヤ
    2タイプの存在は,濃尾平野以外で,これが初めての発見である。著者らは,これらE型,C型の生物学的性質を比較するため,今回,家系を考慮した
    チガヤ
    2タイプの種子発芽特性の違いを比較した。恒温・暗条件下では,E型家系の種子発芽率がC型家系に比べて高かった。光か変温,もしくはその両方で,C型の休眠は解除された。家系を考慮した枝分かれ分散分析の結果,タイプと変温の交互作用は有意であり,このことから,C型は休眠を持ち,E型はあまり持たないことがわかった。培養温度と発芽速度の回帰は,両タイプとも直線性を持っていたが,切片と傾きには,両タイプ間で明らかな差があった。E型の回帰係数は,C型に比べて大きかった。発芽0点は,C型で12.9℃から13.7℃,E型で14.4℃から15.9℃であった。これらの結果から,
    チガヤ
    2タイプは,種子発芽特性において,大きく異なることがわかった。こうした違いは,野外における
    チガヤ
    2タイプの繁殖戦略の違いに大きく関与していると考えられる。
  • 冨永 達, 小林 央往, 植木 邦和
    雑草研究
    1989年 34 巻 3 号 204-209
    発行日: 1989/10/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    チガヤ
    (Imperata cylindrica var. koenigii) は, 防除が極めて困難な, 世界の熱帯から温帯に広く分布するイネ科の多年生雑草である。
    チガヤ
    が密生している草地の現存量の季節変化を調査し, あわせて
    チガヤ
    の主な繁殖器官である根茎の水平および垂直分布を調査した。
    1980年6月14日から1981年5月18日に和歌山県西牟婁郡串本町紀伊大島にみられるほぼ全域を
    チガヤ
    に被われた放棄畑 (北緯33°28′, 東経135°50′, 標高約50m) において (Fig. 1) 調査を行った。50×50cm2のコドラート3個を調査地に設け, ほぼ1か月ごとに出現種および被度を調査した後, 地上部を地上から10cmごとに層別に刈り取り, 器官別に乾物重を測定した。地上部を刈り取った後,
    チガヤ
    の根茎の水平および垂直分布を調査した。
    調査地では
    チガヤ
    が密に分布していたが, 分布様式は一様でなかった (Fig. 2)。
    チガヤ
    の他にススキ, スイバ, ワラビなど31種の生育が確認された。
    チガヤ
    の被度は1年を通じて76%以上であったが, その他の種の被度は10%以下であり (Fig. 3), 個体数も少なかった。
    チガヤ
    は速やかに生長し, 調査開始時には既に草丈が89.7cmに達し, 草冠を被っていた (Fig. 4)。
    チガヤ
    , ススキ, ヘクソカズラ, スイカズラおよびハスノバカズラ以外の種は下層に位置していた。2月には
    チガヤ
    の地上部はほとんど枯死したが, 枯死葉は, 脱落せず, 枯死した状態で残存していた。調査地の地上部最大現存量は1月に883g/m2を示し,
    チガヤ
    はそのうちの87.4%を占めた。
    チガヤ
    の主な繁殖器官である根茎は複雑に分枝していた (Fig. 6)。根茎は, 深さ10cmまでに全量の約80%が分布し, 深いものでは30cmに達していた (Fig. 4)。根茎の現存量は年間を通じ全器官の40~50%を占め, その最大値は地上部の現存量が最大となる時期から約1か月遅れた2月に653g/m2を示した (Fig. 5)。
    複雑に分枝した根茎が地中深くまで分布し, 多量の同化産物を蓄積していることが
    チガヤ
    の防除を困難にしている要因であると推定された。
  • 前田 純, 冨永 達
    日本緑化工学会誌
    2008年 34 巻 4 号 631-635
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/11/30
    ジャーナル フリー
    緑化植物として優れている
    チガヤ
    (Imperata cylindrica (L.) Beauv.) の各々1 穂由来の3 実生集団について,草丈,分げつ数,根茎数,器官別乾物重などを調査した。調査した形質について,実生集団は幅広い変異を示し,それぞれの形質のサイズクラスごとの頻度分布のパターンは由来する穂によって異なっていた。草丈と根茎乾物重および平均根茎長には正の相関が認められたが,草丈が低く根茎数が多いなど緑化資材として優れた特性をもつ個体も認められた。1 穂由来の実生個体間に大きな変異が認められたことは,該当する地域由来の個体からのり面緑化などに適した系統選抜の可能性を示唆した。
  • 人と自然
    2010年 21 巻 145-150
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    チガヤ
    群落の応用的研究の基礎資料を得るため, 宮崎県内の河川堤防および海浜に成立している
    チガヤ
    群落において植生調査を行い,
    チガヤ
    群落の種組成および種多様性の比較を行った. 調査の結果, 全体で142種の植物が確認された. その中には絶滅危惧種2種も含まれていた. 調査区ごとの平均出現種数を比較したところ, 河川堤防の種多様性は海浜の種多様性よりも高かった. 複数の河川堤防にのみ出現した種は18種, 複数の海浜にのみ出現した種は12種であった. 河川堤防の
    チガヤ
    群落に出現した種の約4分の1が外来種であった. 海浜の
    チガヤ
    群落に出現した種の約50% が海浜植物であった.
  • *江崎 次夫, 井上 章二, 藤久 正文, 河野 修一, 中島 勇喜, 幸喜 善福, 全 槿雨
    日本林学会大会発表データベース
    2003年 114 巻 P2039
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/03/31
    会議録・要旨集 フリー
    チガヤ
    を海岸砂丘地に海岸林を造成する場合の「つなぎ」として位置付け、現地導入試験の資料を得るため、山形県の庄内砂丘地、佐賀県の虹の松原砂丘地および沖縄県の伊計島海岸砂丘地に侵入した
    チガヤ
    の土壌pHと土壌硬度について調査を行った。その結果、庄内砂丘地と伊計海岸砂丘地では土壌のpHが高く、虹の松原砂丘地では土壌pHが低かった。後者は前者に比べ、海からの影響をあまり受けていないためだと考えられた。また、
    チガヤと他の植生との混生地とチガヤ
    単純群落とでは、後者の土壌pHが低下傾向であった。これは、
    チガヤ
    が広い適応性を示しているものの、
    チガヤ
    の生育により最適な適応範囲に向かっているためではないかと判断された。土壌硬度も単純群落に向かうに従って低下傾向であった。これは、地下茎の旺盛な成長に伴うものである。
  • 冨永 達
    雑草研究
    2007年 52 巻 2 号 66-71
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/20
    ジャーナル フリー
  • 人と自然
    2009年 20 巻 81-91
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/02/08
    ジャーナル フリー
    1993 年に
    チガヤ
    および各種野草の播種・植栽によって,兵庫県立人と自然の博物館ジーンファームの圃場に
    チガヤ
    人工草原を創出した.1993 年の播種・植栽の記録と1994 年当時の調査結果および16 年後の調査結果をもとに,
    チガヤ
    人工草原の創出方法や維持管理方法について検討を行った.その結果,年に1回程度の刈り取りによって
    チガヤ
    の優占状態は16 年後も維持されていること,導入した野草種の多くは定着し,また一部は順調に分布を拡大していること,新たに侵入した野草種も存在することなどにより,
    チガヤ
    人工草原の創出や維持管理方法として著者らが進めてきた方法が適正であったことが明らかとなった.
  • 人と自然
    2009年 20 巻 107-112
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/02/08
    ジャーナル フリー
    北海道石狩海岸砂丘に成立している
    チガヤ
    優占群落において植生調査をおこなった.調査の結果,
    チガヤ
    が優占するほか,数種の海浜植物を混生していることが確認され,九州から東北にかけて分布している海浜型
    チガヤ
    群落と同等の群落であると考えられた.この
    チガヤ
    群落の配分を観察したところ,ハマニンニク群落よりも内陸側,カシワ林よりも海側に位置し,ハマナスを伴うススキ群落と同所またはその周辺に部分的に成立していることがわかった.立地の状況から,ハマナス群団(またはハマナスを伴うススキ群落)の植生が攪乱を受けて破壊された跡に
    チガヤ
    群落が成立している可能性が示唆された.
  • 水口 亜樹, 西脇 亜也, 杉本 安寛, 小山田 正幸
    日本草地学会誌
    2004年 50 巻 1 号 9-14
    発行日: 2004/04/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    日本において
    チガヤ
    は,沖縄から北海道にかけて分布し,様々な生育地に対する強い適応性を示すこと,また,地域的な生態型だけでなく,同じ地域における複数の生態型が存在することが知られている。最近,我々は宮崎平野において開花時期の異なる
    チガヤ
    2タイプを確認した。本研究では,アイソザイム分析により,遺伝的に隔離された2分類群が同じ地域に存在するか否かについて検討した。開花時期は2タイプ間で全く重ならなかった。Got遺伝子座において,Got^bはE型(宮崎E型,濃尾E型)のみ,Got^aはC型(宮崎C型,濃尾C型,宮城C型,宮古島C型)のみで観察された。6集団のD_<ST>は0.254であったのに対し,E型2集団のD_<ST>は0.005,C型のD_<ST>は0.007と低い値を示した。Neiの遺伝的距離は,タイプ内の地域集団間では0.001から0.020であったのに対し,タイプ間では1.29と高い値を示した。これらの結果から,日本における
    チガヤ
    には,同じ地域に存在しながら,開花時期の違いにより遺伝的に隔離された2分類群が存在することが明らかとなった。我々の結果は,無毛タイプをImperata cylindrica var. cylindrica (ケナシ
    チガヤ
    ),有毛タイプをImperata cylindrica var. koenigii (フシゲ
    チガヤ
    )とする見解を支持する。
  • 冨永 達
    雑草研究
    1991年 36 巻 3 号 207-216
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 小林 常八
    熱帯農業
    1959年 2 巻 3 号 132-137
    発行日: 1959/02/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 西脇 亜也, 水口 亜樹
    日本生態学会誌
    2007年 57 巻 2 号 251-255
    発行日: 2007/07/31
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    個体差は誤差と見なされることが多いが、個体差を考慮した実験生態学的研究から得られる情報量は多い。多くの非クローナル生物では個体差を考慮した実験を行うことには困難が伴うが、クローナル生物の場合には遺伝的に同一なクローンを異なる処理に供することによって遺伝的な変異と可塑的な変異の分離が可能なことを論述した。さらに、クローナル植物である
    チガヤ
    を用いた研究例として、
    チガヤ
    の集団内に大きな遺伝的変異が存在することを示した研究を紹介した。そして、この遺伝的変異は遺伝子型レベルでのニッチ分化をもたらし、それが集団内の遺伝的変異の高さに密接に関わっている可能性について考察した。
  • 鈴木 将彦, 冨永 達, 加藤 尚
    植物化学調節学会 研究発表記録集
    2015年 50 巻 100-
    発行日: 2015/10/01
    公開日: 2018/02/15
    ジャーナル フリー
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