本論文では,国際的に通用するプロジェクトマネージャの育成のためのPBL環境を提案する.産業技術大学院大学においては,2009年度からベトナム国家大学と共同のPBLを実施している.活動を通して,学生は海外とのシステム開発で必要なコンピテンシーを習得する.また,海外との開発プロジェクトで課題となっている「言語問題」「コミュニケーション不安」「品質管理」に関して,コミュニケーションツールの利用,ユースケース記述による的確な仕様の伝達,チケット駆動型によるリアルタイム性を重視した共同作業をPBLに適用することで解決した.
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