デジタル変革を実現するためには、ICT投資と組織変革が必要である。本稿は、日本
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のICT投資は
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価値の向上に結びついていないのではないかという問題意識を持ち、トップデジタル
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のビジネス形態と発展の歴史を分析した結果を元に、デジタル変革プロジェクトの構想段階で選択すべき3個の戦略方針を説明する。次に、デジタル変革プロジェクトのマネジメントには、既存業務を分析し改良を行う緻密なマネジメントと、イノベーションを促す探索的マネジメントの両者が必要であることを述べる。株式上場
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のICT投資効果の評価尺度には、PBR(株価純資産倍率)などを加味し、ROIC(税引き前投下資本利益率)による評価が良い。これに対して、スタートアップ
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では、顧客数増加率や顧客維持率などサービス拡大の指標を参照し、P2Mのスキーム・システム・サービスの3モデルを素早く回すマネジメントが有効であることを述べる。
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