目的:本研究においては,プレホスピタル・ケアの医療教育において画像や映像を利用した研究の動向を概観し,今後の課題を明らかにすることを目的とした。方法:2000年1月〜2021年2月までに発行された論文を対象として,PubMed,CINAHL,医中誌Webの各データベースで検索し,最終的に適格基準を満たした論文をレビューの分析対象とした。結果:適格基準をすべて満たした30編をレビューの対象とした。対象論文は,準実験的研究,臨床以外でデータ収集した研究,教育的処遇に画像や映像を使用している研究,評価尺度や試験など人の評価を評価指標とする研究が多かった。結論:実験的研究,あるいは質の高い準実験的研究とともに,臨床場面で撮影したデータを使用した研究の実施や画像や映像の評価の自動化などを検討し,プレホスピタル・ケアの医療教育における画像や映像の活用に関するエビデンスを積み重ねていく必要がある。
本論は,映画『絵を描く子どもたち』を小学校教員養成課程における視聴覚教材として利用するために,その内容を分析したものである。美術専科ではない学生への美術科の教育は授業科目や授業時間に制限がある。短い時間で授業を行う欠点として,知識的な理解は可能であっても,情動的な部分の理解は十分に伝わらない困難さがある。授業を補うために視聴覚教材を導入するにあたって,本映画を教員養成課程の教材としての使用する意義とねらいについて映像分析から明らかにした。
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