これまでに著者らは2基のハイドロフォンアレイを用いた複数の
マッコウクジラ
を対象とする位置推定手法を提案した。この手法は,鳴音の到達時間差による到来方向推定時に,その到来方向をもとに鳴音をクラス分けすることで,複数の
マッコウクジラ
の位置を推定する。本論文ではこの手法を改良し,途切れたクラスを直線近似を用いて結合するアルゴリズムを提案・実装し,これを評価する。また,解析により得られた5頭の
マッコウクジラ
に関して,ICI(Inter Click Interval)から推測される鳴音のターゲットレンジとクジラ間の距離について考察する。
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