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クエリ検索: "ミミズ"
4,931件中 1-20の結果を表示しています
  • ―国際会議の報告と日本の現状―
    松本 貞義, 川下 好則, 松本 誠治
    環境技術
    2001年 30 巻 4 号 324-329
    発行日: 2001/04/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 豊彰, 川瀬 莉奈, 原 宏太, 今 智穂美
    土と微生物
    2011年 65 巻 2 号 94-99
    発行日: 2011/11/01
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    冬期湛水・有機栽培水田では,湛水期間の長期化,農薬の不使用,易分解性有機物の施用によってユリ
    ミミズとエラミミズを主体としたイトミミズ
    類が増加すると考えられた。水田のイト
    ミミズ
    類は河川や湖沼と異なり,人為的な影響(水管理)によって繁殖時期が制限されていることが示唆された。イト
    ミミズ
    類の土壌摂食・排泄・移動によって,水田土壌表層は撹拌され,土壌養分の可給性と田面水への養分放出が増加する。イト
    ミミズ
    類のこれらの作用は水田の物質循環,水稲生産性,水田における生物多様性に影響すると考えられ,物質循環や生物多様性を重視した環境保全型農業を進めるという観点から,水田でのイト
    ミミズ
    類の生態と機能に関する研究の重要性は増してくると考えられた。
  • 大高 明史, 岩熊 敏夫
    陸水学雑誌
    1993年 54 巻 4 号 251-259
    発行日: 1993/10/28
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    1988年に採集された標本に基づいて湯の湖から11種類の水生
    ミミズ
    を記録した。このうち,アジア東部からの初めての記録となるクロオビミズ
    ミミズ
    Ophidonais serpentine(MULLER)(ミズ
    ミミズ
    科)について再記載を行い,湯の湖産標本に見られた形態変異を記述した。本種は最深部を除く湖内全域に広く分布していた。一方,湯の湖における
    ミミズ類の優占種はイトミミズ
    科に属するイト
    ミミズ
    属の一種Tubifex sp.とユリ
    ミミズ
    属Limnodrilus spp.(ユリ
    ミミズ
    L. hoffineisteriとモトムラユリ
    ミミズ
    L. claparedianusを含む)で,
    ミミズ
    類全体の密度は温泉街の位置する北東側(A1-A5)で高く,最大で86,000個体・m-2に達した。
  • 大高 明史, 鳥居 高明, 赤木 知裕, 山際 秀誠
    日本水処理生物学会誌
    2021年 57 巻 2 号 23-33
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/15
    ジャーナル フリー

    梅加工場で発生する高濃度の塩分を含む排水の処理施設から,ミズ

    ミミズ
    科7種とヒメ
    ミミズ
    科1種からなる計8種の貧毛類を記録し,そのうち,日本初記録となる
    ウスベニイトミミズ
    Monopylephorus rubroniveusについて分類学的な再記載を行った。活性汚泥槽内に設置したパイル担体上では,ウスベニイト
    ミミズ個体群がシロヒメミミズ
    (広義)個体群をわずかにまじえてマット状に発達し,パイル上の貧毛類群集の平均密度は,設置1年後で569×104個体/m2と極めて高かった。

    活性汚泥槽内に出現したユリ

    ミミズとウスベニイトミミズ
    について,室内実験により塩分耐性を調べたところ,ユリ
    ミミズ
    は塩分濃度が1%を超える条件下では生存できないことがわかった。一方,ウスベニイト
    ミミズ
    は海水に匹敵する高い塩分濃度でも,逆に,塩分を全く含まない淡水でも生存できることがわかった。塩分濃度が変動する梅加工場から排出される汚泥の減量にはウスベニイト
    ミミズ
    がおおいに寄与すると推測される。

  • 松本 貞義, 並川 英幸
    日本土壌肥料学雑誌
    1999年 70 巻 3 号 315-319
    発行日: 1999/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 杉村 敬一郎, 堀 悦子, 栗原 良雄, 伊藤 澄麿
    日本家禽学会誌
    1984年 21 巻 1 号 1-7
    発行日: 1984/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    家畜の飼料原料として数多くの種類の飼料が用いられているが,その中で粗放的飼育の場合,家禽は節足動物,環形動物等を相当摂取していることが観察されている。そのうち,蛋白質含有量の高い
    ミミズ
    の栄養価については,これまで,吉田や目加田の報告があるがバッタについての報告はほとんどみあたらない。
    そこで著者は,
    ミミズ
    を飼料として用いる場合,乾燥方法(自然乾燥,凍結乾燥)の違い,さらに,白然乾燥したバッタを加えての栄養価について検討を行なった。
    1. 一般成分分析の結果から粗蛋白質含量(以後CPとする)については,
    ミミズ
    は魚粉とほぼ同等の値(60%)を示し,バッタは70%と魚粉よりも高い値を示した。
    2. アミノ酸組成は,
    ミミズ
    は魚粉に比べてメチオニン,グリシン等が低い値を示し,バッタは魚粉に比べて全体的に低いアミノ酸含量を示した。
    3. 17日齢の雛を用いた消化試験の結果から,CPの消化率は,
    ミミズ
    ,バッタともに70%以上を示した。その中でも凍結乾燥
    ミミズ
    は87%と最も高い消化率を示した。粗脂肪の消化率は,凍結乾燥
    ミミズ
    ,自然乾燥ッタともに88%と高い消化率を示したが,自然乾燥
    ミミズ
    は59%と低い値を示した。その他の消化率においても凍結乾燥
    ミミズ
    が最も高い値を示した。
    4. 可消化養分総量においては,凍結乾燥
    ミミズ
    が81.9%と高い値を示し,自然乾燥バッタおよび自然乾燥
    ミミズ
    はそれぞれ66.5%,59.6%であった。
    5. 代謝エネルギーにおいても,凍結乾燥
    ミミズ
    が3.76Kcal/gと高い値を示し,自然乾燥バッタおよび自然乾燥
    ミミズ
    はそれぞれ2.69Kcal/9,2.41Kcal/gであった。
    6. さらに,魚粉6%と凍結乾燥
    ミミズ
    ,白然乾燥
    ミミズ
    ,自然乾燥バッタでそれぞれ代替した飼料で飼養試験を行なった結果,増体重,飼料摂量および飼料効率の成績は魚粉区(対照区),凍結乾燥
    ミミズ
    区,白然乾燥
    ミミズ
    区,自然乾燥バッタ区のいずれの区間においても統計的に有意の差は認められなかった。
    7. また,飼養試験終了後,すばやく屠殺,放血した後体重に対する各臓器重量の割合を測定した。その結果,対照区と他の区間において統計的に有意の差は認められなかった。
    8. さらに,肝臓,腎臓,膵臓,脾臓および腿筋,胸筋の解剖を行なった結果,外観上の異常は各試験区とも認められなかった。
    これらの成績から,養鶏用飼料の動物性蛋白質源である魚粉の代替として
    ミミズ
    の重要性が考えられる。
  • 三嶋 公明, 杉山 日出男, 江川 文英
    芝草研究
    1978年 7 巻 2 号 133-140
    発行日: 1978/10/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    1.アンケートによれば, ゴルフ場 (芝地) に於いては一般農業では有益な土壌動物である
    ミミズ
    も害であると考える人が77.4%, 殺したいという人が65.3%であった。
    2.被害の目立っ時期は, 5・6月の梅雨期と, 9・10月の台風期の2回で, 雨が多い時,
    ミミズ
    の活動が活発になる。
    ゴルフ場に於いて害となる
    ミミズ
    に対する有効的な殺体剤を探索するために, 27種の殺虫剤, 殺菌剤, 展着剤を用いて, 単剤, 混剤等の42項目で殺体効果と追い出し効果を調査した。
    3.殺体効果はティーサポニン, TSG7703, TSG7704, PHC剤が極めて優れた効果を示し, 次にメソミル剤, CVP剤がよく, MEP剤, カルタップ剤, 殺ダニ剤, 殺線虫剤, 殺菌剤は効果が認められなかった。
    4.追い出し効果はティーサポニン, 石灰イオウ合剤TSG7704が優れた結果を示した。殺菌剤は一般に, 追い出し効果のみが, 少し認められる。
    5.
    ミミズ
    の被害を抑えるには.地表近くで活動をする時期, 朝方, 糞塚の多発地を中心に, 追い出し効果と殺体効果のある薬剤で水量をたっぷり散布するのがよいと思われる。
  • 高島 義和
    タクサ:日本動物分類学会誌
    2008年 24 巻 17-22
    発行日: 2008/02/20
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    Difficulties of identification by using illustrated book and dichotomous key, and problems of tabulating identified taxa are discussed. In many cases, information about diagnoses which discriminate a species from its relatives is not provided well in illustrated books. In dichotomous keys, on the other hand, discriminating characters are summarized tersely for each species but diagnostic characters tend to be subtle and judgment of them are often puzzling for beginner taxonomists. Use of matrix (or tabular) key, which avoid these difficulties, is recom mended. In the case that identification of a specimen does not reach species level, it is placed in a higher taxonomic group, which may contain various entities. Annotations for higher taxa may reduce problems caused by heteroge neity of higher groups.
  • 吉田 実, 星井 博
    日本家禽学会誌
    1978年 15 巻 6 号 308-311
    発行日: 1978/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    家畜の糞尿, パルプ工場廃液, 活性汚泥など各種の廃棄物の処理に
    ミミズ
    を使用し, その糞を土壌改良剤に,
    ミミズ
    自身を釣のえさに利用することが, 全国各地で行なわれている。もし, この種の廃棄物処理がより大規模に行なわれるとすれば, 生産される多量の
    ミミズ
    は, 家畜, 家禽の飼料として活用できるであろう。本研究では, 生物定量法により
    ミミズ
    の栄養価を測定して,
    ミミズ
    を飼料として利用する場合の参考資料をえた。
    供試品は, 当場に自生するシマ
    ミミズ
    (Eisetia foetida SAVIGNY) を, 凍結乾燥し, 粉砕して調製した。外皮が固く, その部分の粉砕は容易ではなかった。
    生きた
    ミミズ
    は, 水分84.4%を含み, その風乾物の56.4%は粗蛋白質であった。粗繊維の大部分と粗灰分の一部は,
    ミミズ
    の消化管内の不消化分や土壌に由来すると考えられるが, それぞれ1.58および8.79%であって, 意外に低かった。無機物ではカルシウム含量が少なく, 動物性飼料である魚粉などと大きな差が見られるが, これは骨格がないことを反映している。アミノ酸組成は, 含硫アミノ酸含量が低いほかは, 特に問題はない。
    1週齢のヒナを用いる生物定量法により測定した生物価は101であった。これは, DL-メチオニンの添加によりさらに高められると予想される。
    ミミズ
    の有効エネルギーは2.92kcal/gであって, 魚粉の2.91~2.65kcal/gに匹敵する。リンの利用率は102で, よく利用されている。
    このような成績から,
    ミミズ
    は, 将来多量に供給されるようになれば, 養鶏用飼料資源として有望であると考えられる。
  • *蒲生 忍
    日本毒性学会学術年会
    2012年 39.1 巻 S3-2
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/24
    会議録・要旨集 フリー
    ミミズ
    は、環形動物貧毛綱に属する雌雄同体の土壌動物である。チャールズ・ダーウィンはその絶筆『
    ミミズ
    と土』で、
    ミミズ
    が植物の生育に適した肥沃な土壌の形成に大きな役割を果たしていることを示した。また、レィチェル・カーソンは社会的に大きな影響を与えた『沈黙の春』の中でダーウィンを引用しつつ、
    ミミズ
    による農薬の生体濃縮とコマドリの死を関連付けている。
     
    ミミズ
    を環境指標として捉える場合、その生態の理解と種の同定は必須である。日本に広く分布するのは温暖な気候を好むフト
    ミミズ
    属Megascolecidaeが主であり、冷涼な気候を好みヨーロッパ・北米に主に分布するツリ
    ミミズ
    属Lumbricidaeは少ない。フト
    ミミズ
    は主に初夏に地表に現れ産卵し、一年性で越冬する種は稀である。従って、カーソンの生体濃縮仮説は少なくともフト
    ミミズ
    では成立しにくい。また、
    ミミズ
    は一般に外形的な特徴に乏しい中で、フト
    ミミズ
    属では雌雄の性孔や性徴、さらに体内の貯精嚢や腸盲嚢等の数や形態に多様性があり分類指標とされる。しかし、それぞれの指標の変異の幅が明確ではなく、国内の種数や分布の詳細は明らかではない。
     フト
    ミミズ
    が一般に飼育困難なのに対して、ツリ
    ミミズ属シマミミズ
    Eisenia foetida (Savigny, 1826) は繁殖力が強く室内での周年飼育が可能である。実験的利用に適しており、OECDやISOの国際規約で毒性評価の指標動物として取り上げられている。
    ミミズ
    を環境指標として捉えるにしても実験動物として捉えるにしても、その生物としての理解に加えて、分子生物学的資源と情報を整備することが必須であり、近道である。我々は、フト
    ミミズ
    の生態と分布を明らかにするための簡便な分類法の確立を目指してミトコンドリアrDNAの塩基配列と形態的指標との相関を検討した。また、遺伝子検索の基盤としてシマ
    ミミズ
    精嚢からゲノムDNAを抽出しBACライブラリーを作成し、メタロチオネインを含め幾つかの遺伝子を単離した。我々のささやかな試みの一端を紹介したい。
  • 市川 隆子, 高橋 輝昌
    日本緑化工学会誌
    2007年 33 巻 1 号 277-280
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/21
    ジャーナル フリー
    ミミズ
    を用いた土壌改良に関する基礎的知見を得るために,アルカリ土壌に対する
    ミミズ
    を用いた土壌改良の有効性と,
    ミミズ
    と微生物資材を共に土壌へ投入することによる相乗効果の可能性を検討した。アルカリ土壌や微生物資材を混入した土壌に
    ミミズ
    を投入し,土壌の諸性質の変化と苗木の生育特性を調査した。その結果,アルカリ土壌では,
    ミミズ
    による土壌改良効果は認められなかった。また,
    ミミズ
    と微生物資材を共に投入することによる,大きな土壌改良効果が示唆された。
  • 横山 博, 小川 和夫, 若林 久嗣
    魚病研究
    1993年 28 巻 3 号 135-139
    発行日: 1993/09/15
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     腎腫大症が発生するキンギョ養殖場の調査で, 貧毛類はエラ
    ミミズ
    1種のみ, それに寄生する放線胞子虫4種が発見された。腎腫大発病魚とエラ
    ミミズ
    を同居飼育すると, エラ
    ミミズ
    における放線胞子虫 Neoactinomyxonsp.の寄生率が対照区に比較して有意に増加した。また, N.sp.が寄生したエラ
    ミミズ
    と無感染キンギョを同居させたところ, H.carassiiに感染したキンギョが得られた。以上のことから, 粘液胞子虫 H.carassiiの感染にエラ
    ミミズ
    が関与していることが示唆された。
  • 市川 隆子, 高橋 輝昌, 小林 達明
    日本緑化工学会誌
    2006年 32 巻 1 号 154-158
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/04/05
    ジャーナル フリー
    ミミズ
    を用いた土壌改良についての基礎的知見を得るために,圃場試験地において
    ミミズ
    を土壌に添加することによる土壌の化学的・生物的性質の変化を調査した。地表の落葉中で見つかった表層性
    ミミズ
    と,地中で見つかった地中性
    ミミズ
    での土壌改良効果の違いや,地温の影響について検討した。その結果,特に地中性
    ミミズ
    の添加により、微生物活性の増加が大きく,表層性
    ミミズ
    よりも大きな土壌改良効果を得られることが示唆された。また,夏季の地温上昇を抑制することで,土壌水中の硝酸イオン濃度が高い状態で維持されたことから,
    ミミズ
    による微生物の活性化に地温が影響を及ぼすことが示唆された。
  • 高橋 健二, 坂井 義春
    雑草研究
    1982年 27 巻 1 号 10-15
    発行日: 1982/05/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ミカン園の雑草対策として除草剤を散布した場合, 園内に生息している
    ミミズ
    が死滅する現象がしばしば発生し, 各地で問題になっているので, その原因を究明するとともに改善策について検討した。
    1) 数種の除草剤を
    ミミズ
    (セグロ
    ミミズ
    ) に直接散布した場合, パラコートでは害作用は全く認められなかったが, DCPA・NAC剤は散布後短時間で
    ミミズ
    を死亡させ, グリホサート, ブロマシルとターバシル・DCMU剤も同様な作用がみられた。
    土壌中の
    ミミズ
    に対して地表面から除草剤を散布すると, DCPA・NAC剤は約半数の
    ミミズ
    を死亡させたが, 他の除草剤では
    ミミズ
    に対する害作用は全く認められなかった。
    2) 除草剤を散布する時に希釈水に加用する展着剤を
    ミミズ
    に直接散布すると, SWK, ASP-30, Yでは殺
    ミミズ
    作用は顕著に現われ, 散布後短時間のうちに
    ミミズ
    は死亡した。土壌中の
    ミミズ
    に地表面からこれらの展着剤を散布した場合には, 殺
    ミミズ
    作用は認められなかったが,
    ミミズ
    が地表面に這い出す現象がみられ, その程度は展着剤の主成分の濃度に比例することが判明した。地表面に這い出した
    ミミズ
    は約半日ぐらいで地中に潜り, 正常な活動に戻るのが認められた。
    3) 以上のような諸結果から, 除草剤の散布園とその周辺で大量の
    ミミズ
    が斃死するといった現象は, 除草剤に加用する展着剤の刺激を受けた
    ミミズ
    が地表面に這い出し, 逃避の過程で日陰の少ない排水路などに集積して, 陽光下で表皮の過乾燥と脱水症状を起こして死亡することに原因があると推測される。なお, 展着剤の
    ミミズ
    に与える刺激は雨天時で小さく, 晴天時に大きく, とくに土壌が湿潤状態にある場合に顕著であった。
    4) AT-BIは
    ミミズ
    に対する害作用が全くみられなかった。この展着剤を除草剤に加用した場合の殺草効果は他の展着剤と同等であったので, 今後は除草剤にはこのような特性をもつ展着剤の加用が望ましいと考える。
  • 尤 暁東, 東條元昭
    土と微生物
    2020年 74 巻 2 号 50-53
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/10/31
    ジャーナル フリー
    モウソウチク由来
    ミミズ
    堆肥を作出し土壌改良剤として実用化するとともに,植物病害への抑制効果とそのメカニズム を明らかにするために,次の6 つの項目について検討した。1)堆肥作出方法の確立,2)植物病原糸状菌に対する抑制効果の評価,3)植物病原糸状菌に対する抑制効果の要因の解明,4)植物寄生性線虫に対する抑制効果の評価,5)生物防除微生物添加による病害抑制効果向上の検討,および6)モウソウチク由来
    ミミズ
    堆肥で育成した植物の成長変化に及ぼす有機肥料添加の影響の評価である。
    ミミズ種としてシマミミズ
    を用いた。その結果,モウソウチク由来
    ミミズ
    堆肥の作出法を確立することに成功し,植物病原糸状菌や植物寄生性線虫に対する抑制効果を温室および圃場レベルで確認した。そしてこれらの抑制効果にいくつかの拮抗細菌や抗菌物質が関与している可能性を明らかにした。またモウソウチク由来
    ミミズ
    堆肥を生物防除微生物の1 つであるP. oligandrum と同時施用することでこの生物防除活性が高まり,市販農薬と同等のレベルにまで発病抑制効果を向上させる予備結果を得た。さらに油粕と
    ミミズ
    を同時にモウソウチク粉末に添加して2 か月間
    ミミズ
    堆肥化を行うことによって,苗立枯病等を抑制する効果が維持され,植物の成長促進効果や可食部の食味成分を向上させる育苗土になることを示唆する結果を得た。
  • 奥村 大輝, 井藤 大樹, 乾 隆帝
    四国自然史科学研究
    2021年 14 巻 12-18
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル オープンアクセス
    The well worm goby, Luciogobius pallidus Regan, 1940 (Perciformes: Gobiidae) collected from Hiwasa-gawa, Kaifu-gawa and Shishikui-gawa rivers running through the southern part of Tokushima Prefecture, Japan. The specimens represent the first records of the species from the rivers that flow into the Pacific Ocean of the prefecture. The specimens collected from the three rivers were found to comprise two types, i.e., Freshwater type and Brackish water type, based on the morphological and ecological traits.
  • 井上 忠彦, 林 栄一
    日本応用動物昆虫学会誌
    1983年 27 巻 1 号 7-16
    発行日: 1983/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    多数の4-(フェニルアゾ)フェノール系化合物から,in vitroにおいて強い殺ユリ
    ミミズ
    作用を示す23種の化合物を選抜した。これら化合物について,泥中の棲息孔内に棲息するエラ
    ミミズ
    ,ゴトウイト
    ミミズ
    ,ウイリーイト
    ミミズ
    ,およびヤマトシタ
    ミミズ
    に対する致死効果を検討した結果,一般式において,R1がハロゲンまたはニトロ基,R2, R3がハロゲンまたはハロゲンとニトロ基である5化合物が,供試したすべての
    ミミズ
    に強力な効果を示した。
    これら5化合物は,他の作合物よりも
    ミミズ
    に対する忌避性が弱かった。またこれら化合物は,
    ミミズ
    に対し速効的効果を示した。これら5化合物を含めたアゾフェノール化合物の,土壌吸着性と致死効果に相関は認められなかった。
    つぎにこれら5化合物のうち,
    ミミズ
    に強力作用を示し,かつ合成が容易なP-99(ユリミン®),2, 6-ジブロモ4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェノールを選び,殺
    ミミズ
    効果におよぼす種々の因子について検討した。
    P-99の致死効果は土壌のpHが低下すると減少したが,これは低いpHにおいてP-99の溶解度が低下するためであった。
    ミミズ
    に対し十分な殺虫効果が期待できるpHは,5.3以上であった。なお土壌温度は致死効果にさしたる影響を示さなかった。
    エラ
    ミミズ
    の自発運動に対するP-99の最小影響濃度は0.4ppmで,復帰法による場合は4ppm, 5分間の浸漬で著しい影響を与えることが認められた。P-99の溶液に浸漬された
    ミミズ
    は,激しい強直性の収縮と痙攣様のらせん運動に続いて,麻痺が起こり,最後に虫体の尾側の部分が脱落し斃死した。
    シマ
    ミミズ
    筋標本を用いた実験において,P-99は最初は興奮的影響を示し,ついで麻痺した。またP-99で侵襲を受けた
    ミミズ
    の病理組織学的所見では,まず体表組織が崩壊し,内部の筋肉層,神経組織,消化管などにも障害が認められた。シマ
    ミミズ
    筋ホモジネートの組織呼吸に対し,P-99はPCP-Naと同程度の強い阻害作用を示した。
  • 中村 好男
    根の研究
    2001年 10 巻 4 号 127-133
    発行日: 2001/12/21
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    根は
    ミミズ
    の生態を調査研究するのに, まことにやっかいな物. 同様に
    ミミズ
    は根の形態や機能を調査研究する場合に, やっかいで, 実験やモデル化にはむしろ存在しないほうが都合が良いようでもある. しかし現実には, 根の生育環境として
    ミミズ
    は存在する. しかも
    ミミズ
    を移入し栽培した大麦は草丈が伸び, 茎や子実のカルシウム含量や収量が増加した. 移入する
    ミミズ
    数が増すと, その変化は加速された. この地上部の変化は地下部の変化に対応した結果である. 著者はこの地下部を3機能 (生産・分解・調整) を有する土壌圏としてとらえる必要性, 及び
    ミミズ
    はこれら3機能を正常に, かつ永続的に働くための主要な動物であることを強調したい.
  • 原 直誉, 下平 剛司, 森田 泰暢
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2024年 39 巻 2 号 57-60
    発行日: 2024/12/21
    公開日: 2024/12/19
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究は,日本のアニメーション作品における動物表象を分析し,特に

    ミミズ
    に着目することで,現代社会における人間と動物の関係性や認識の特徴を明らかにすることを目的とした.
    ミミズ
    は土壌生態系において重要な役割を果たすが,アニメ作品ではその描写が現実と大きく異なる場合が多い.分析の結果,
    ミミズ
    は形態的特徴として環帯や体節が強調される一方,それ以外の外部および内部形態の描写は正確性を欠くことが分かった.
    ミミズ
    の生態や行動については取り上げられる要素の偏りが大きく,
    ミミズ
    の知性や感情表現は総じて乏しく,脇役や舞台装置として描かれることが多かった.本研究で分析した作品内では描写されていない動物たちや人々との関わりをストーリーに組み込むことで,より公正な自然観の形成に寄与することを示唆している.

  • 中村 和德, 渡邉 一輝, 中野 和典
    日本水処理生物学会誌
    2019年 55 巻 1 号 15-22
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/15
    ジャーナル フリー

    ミミズを用いた堆肥化は人為的な通気の代わりにミミズ
    の活動によって通気性を改善し、好気的な分解を促進することで、省エネルギーかつ低コストな下水汚泥のリサイクルが可能になると期待される。しかしながら下水汚泥を
    ミミズ
    により堆肥化するには、NH4+-N等の生育阻害物質の濃度を下げた後に
    ミミズ
    を投入するなどの前処理が必要とされている。そこで本研究では重層構造とした
    ミミズ
    による堆肥化方法を提案し、実験室規模において実施した。本研究では、上層を脱水汚泥、下層を牛糞堆肥とした重層化によって
    ミミズ
    の生残率を改善し、堆肥化を行えることを明らかとした。確立した重層型堆肥化方法に基づいて行った実験では、
    ミミズ
    が活動することで好気的な環境を創出し、一般的な堆肥化期間と比較して短い期間(32日以内)で堆肥化を完了できた。
    ミミズ
    を用いて下水汚泥を堆肥化させることで、堆肥化開始前と比べて堆肥の重金属含量が減少することが明らかとなった。特に牛糞堆肥を加えることで
    ミミズ
    の活動を助け、CuとZnの
    ミミズ
    への移行を促進させる副資材として有効であることが示唆された。CuとZnの減少率と最も高い相関を示したのはpHであり(Cu, r= 0.43; Zn, r = 0.63 (p<0.05))、pHが重金属の
    ミミズ
    への移行を左右する条件として重要であることが示された。一方でCdは腐熟期間に
    ミミズ
    体内への吸収が行われ、稲ワラを加えることでCdの移行を促進させられることが示唆された。Cdの減少率と最も高い相関を示したのは有機物減少量であった(r = -0.67, p<0.05)。有機物減少量が小さいとCdの減少率は高くなったことから、Cdの生物利用性が有機物の分解で生成される腐植酸の抑制によって影響を受けたことが推察された。

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