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クエリ検索: "丸山涼子"
8件中 1-8の結果を表示しています
  • 大和 泰子, 小林 千恵
    老年歯科医学
    2017年 32 巻 3 号 382-385
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2018/01/25
    ジャーナル フリー

     われわれは著しい口腔出血を認めた水疱性類天疱瘡の1例を経験したので報告する。症例は82歳男性,左大腿骨頸部骨折のため地域医療支援病院であるA病院に入院していた。看護師より口腔の出血が止まらないとの訴えがあり訪問歯科診療を行った。進行性核上皮性麻痺の既往があり,意思疎通が困難で胃瘻より栄養摂取を行っていた。初診時,口腔内は多量の血餅があり,上顎前歯部の歯肉より出血が持続し上下顎歯肉と口蓋に辺縁不整で広範囲なびらんや水疱を認めた。家族より入院前から口腔出血があったことを聴取した。以上のことから自己免疫性水疱症を疑い,主治医へ皮膚科対診を依頼するも実行されず,口腔衛生管理を行っていた。初診から2カ月経過し療養病床のあるB病院へ転院となり,家族の希望もあったため,われわれも歯科訪問診療を継続し口腔衛生状態は少しずつ改善してきた。しかし,歯肉出血,広範囲なびらんの状態は変わらず改善傾向になかったため,主治医へ血液検査を依頼し生検を施行した。皮膚科専門医にも訪問診療を依頼し,水疱性類天疱瘡と確定診断を得た。現在,局所外用療法を施行し適切な口腔機能維持のため積極的に口腔健康管理を行っている。また,出血や疼痛を伴う口腔粘膜疾患は摂食嚥下や呼吸に影響すると考えられる。口腔粘膜疾患を契機に低栄養に陥り全身状態の悪化を招きかねないため,迅速に適切な処置を行う必要がある。

  • 栗山 幸子, 青島 正浩, 戸倉 新樹
    日本皮膚科学会雑誌
    2016年 126 巻 7 号 1263-1271
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/06/18
    ジャーナル 認証あり
    発汗低下を主訴に最近当科を受診し,特発性後天性全身性無汗症または減汗性コリン性蕁麻疹と診断した7例について,温熱発汗テスト,アセチルコリン皮内反応テスト,組織学的検討を行い,ステロイドパルス療法を行った.全例男性で体表面積の63%以上が減汗であり,6例が点状膨疹を伴っていた.無汗部位は下腿に,低汗部位は上肢・体幹に主に認められた.治療後,全例で発汗回復部位が現れ,同低汗部位に一致して点状膨疹が出現した.減汗性コリン性蕁麻疹は無汗部位ではなく低汗部位に生じ易いことを裏づけた.
  • 宮田 夏実, 藤田 崇宏, 鎌田 啓佑, 齋藤 亮
    Oncoplastic Breast Surgery
    2023年 8 巻 4 号 127-131
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/30
    ジャーナル フリー
  • 須永 知里, 山内 輝夫, 岩切 琢磨, 永田 茂樹
    西日本皮膚科
    2023年 85 巻 3 号 192-195
    発行日: 2023/06/01
    公開日: 2023/07/20
    ジャーナル 認証あり

    11 歳,男児。1 カ 月前より右前腕の発赤と腫脹を自覚した。外傷歴やペット飼育歴はない。近医にて抗菌薬の内服で治療するも,排膿と潰瘍がみられ当科に紹介された。右前腕に発赤と鱗屑を伴う瘢痕の中央に痂皮と小豆大の皮下硬結を触れた。初診時に創部より検体を採取した一般細菌・真菌・抗酸菌培養検査はすべて陰性であった。同部位は抗菌剤クリーム外用により症状は軽快するも,1 カ 月半後に右上腕部に皮下硬結が再発した。深在性真菌症などの感染症を疑い皮膚生検術を施行した。HE 染色では真皮中層から脂肪織にリンパ球を主体とする高度な炎症細胞浸潤がみられ,無構造の壊死塊が存在した。その周囲には類上皮細胞が柵状に増生し,外周に稠密なリンパ球浸潤がみられ乾酪壊死性肉芽腫の像を呈していた。 Ziehl-Neelsen 染色,Grocott 染色は陰性であった。皮膚生検部の皮膚一般細菌・真菌・抗酸菌培養検査は全て陰性であった。生検 20 日後に硬結部位が自壊し排膿がみられ,再度,培養検査を施行した。ノカルジア症も鑑別に考え,長期培養を施行したところ,質量同定分析により Mycobacterium mageritense が同定された。皮膚非結核性抗酸菌症と診断し,Clarithromycin,Tosufloxacin による 2 剤併用療法で治療を開始し,2 カ 月半で硬結は消退した。5 カ 月で抗菌薬投与を終了し,その後も皮下硬結の再発はないため治癒と判断した。Mycobacterium mageritense は非常に稀な菌種であり,本邦で小児報告例は 2 例目となる。小児例は使用できる薬剤が限られており,今後更なる症例の集積と治療法の確立を求められる。

  • 弘瀬 かほり, 西窪 加緒里, 小森 正博, 兵頭 政光
    日本気管食道科学会会報
    2016年 67 巻 3 号 224-229
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/06/25
    ジャーナル 認証あり
    外傷性神経腫は,末梢神経の切断端にできる良性の腫瘤性病変で,神経修復過程の異常により発生するとされる。今回われわれは,小児の声門下から頸部気管内に発生した稀な外傷性神経腫を経験した。長期にわたる気道管理と段階的手術により良好な結果を得ることができた。  症例は4歳,男児。出生時より喘鳴があり徐々に増強,2歳時に声門下狭窄を認めたため,気管挿管および気管切開を受けた。その後も,気管カニューレ抜去困難を呈し,4歳時に気管後壁粘膜下腫瘤による気管狭窄と診断した。気道管理を継続しつつ段階的気管形成術を予定した。11歳時に気管截開により気管内腔後壁に硬い粘膜下腫瘤を認めたため腫瘤摘出した。病理組織診断は外傷性神経腫であった。粘膜下腫瘤の再増大による気管狭窄をきたすため,3回の腫瘤切除術を追加して行った。呼吸困難症状がないことを確認して15歳時に気管切開口を閉鎖し,2年を経過したが経過良好である。
  • 石長 孝二郎
    栄養学雑誌
    2024年 82 巻 1 号 24-34
    発行日: 2024/02/01
    公開日: 2024/03/13
    ジャーナル フリー

    【目的】レクリエーション時の室内へのにおい散布なし (無臭),におい散布あり (鰻蒲焼,白檀) により,食欲および達成感に影響を与えるかを把握するとともに,日常生活のレクリエーションの活動状況とその際の身体状況及び気分状態が食欲に影響を与えているかを探索することを目的とした。

    【方法】対象は女子大学生とした。用意した昼食を喫食させ,15時から問診とバイタルサイン測定,続いて今の食欲程度,食物を嗅いだ際の快・不快をビジュアルアナログスケール (VAS) で評価し,今の気分はPOMS2成人用短縮版で評価した。その後,レクリエーションを1時間実施し,活動後の達成感を評価した後に開始前と同じ項目を再調査した。

    【結果】室内へのにおい散布有無による食欲の程度に違いはなかった (におい散布なしVAS65.3±20.6点,鰻蒲焼VAS68.0±31.5点,白檀VAS72.8±19.7点,p=0.665)。しかし,食欲とバイタルサインとの関連では活動後に食欲の程度と体温に正の相関が認められた (rs=0.456,p=0.015)。また,食欲と気分との関連では活動後に食欲の程度と気分の“活気-活力”に正の相関が認められた (rs=0.375,p=0.049)。

    【結論】食欲に影響を及ぼす因子は,日常生活の中で“活気-活力”がわくことを見つけることと自分の適切な体温を維持することである。

  • 松田 侑里, 米倉 修二, 須藤 智美, 栗田 惇也, 新井 智之, 飯沼 智久, 鈴木 眞, 山下 晃司, 松下 一之, 髙地 祐輔, 岸本 充, 花澤 豊行
    日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌
    2023年 3 巻 3 号 101-107
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/09/29
    ジャーナル フリー

    非結核性抗酸菌(NTM)によるリンパ節炎の多くは小児例であり,成人では免疫不全例以外での報告は少ない。今回,健康成人に発症したNTMによる耳前部リンパ節炎の1例を経験したので報告する。症例は41歳男性。右耳前部の腫瘤を主訴に近医耳鼻咽喉科を受診し,耳下腺腫瘍が疑われたため当科へ紹介となった。初診時,右耳前部皮下に20 mm大の可動性不良な硬結を触れ,超音波検査では右耳下腺上極の被膜付近から皮下組織へ広がる境界不明瞭・辺縁不整な腫瘤を認めた。MRI検査では被膜部分は造影されるが,内部は造影効果の少ない腫瘤性病変として描出された。穿刺吸引細胞診では悪性所見は認めず,炎症を伴う肉芽病変が示唆された。穿刺物の抗酸菌培養およびPCRは陰性であった。精査中に膿瘍形成後に自壊したため,膿汁を培養検査に提出したところ,質量分析法および遺伝子解析から起因菌は迅速発育抗酸菌であるMycobacterium mageritenseと同定された。感染症内科にコンサルトの上,sulfamethoxazole/trimethoprim合剤とlevofloxacinによる薬物療法を開始したが,2ヵ月間の抗菌薬投与でも改善が乏しかったため,局所麻酔下で外科的切除を行った。病理所見では乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫を認め,NTMによるリンパ節炎として矛盾しない結果であった。迅速発育抗酸菌の治療方針は確立されておらず,患者の背景因子,病変の状態,および薬剤感受性などを考慮して,個々の症例に対応した治療を展開する必要がある。

  • 日本皮膚科学会雑誌
    2014年 124 巻 4 号 771-845
    発行日: 2014/04/15
    公開日: 2014/05/26
    ジャーナル フリー
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