情報システム (IS) のアウソーシングの形態は, 外部ベンダに委託する外注方式と, IS子
会社や系列会社
を活用する別
会社
方式に大別される。とくに, わが国では大企業を中心としてIS子
会社を通じた別会社
方式のアウトソーシングが広く行なわれている。しかし, 近年ではIS子
会社
と外部ベンダとの資本提携を強化したり, 完全に売却する企業がある一方で, 外販事業からの撤退, さらにはIS子
会社を再び親会社
へ吸収・統合する企業が見られるなど, ISアウトソーシング形態の多様化が進みつつある。本研究では, われわれが独自に実施した質問票調査にもとついて, 形態別差異にもとづくISアウトソーシングの特徴やISソーシング戦略に影響を与える要因などを考察する。そこでは, アウトソーサに対する評価項目の分析結果から, 外注方式と別
会社
方式とで求められる役割が異なることや, IS子
会社
のプロフィットセンタ化の推進姿勢との関係を議論する。
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